香りのブログ(かおり風景100選)

松崎町桜葉の塩漬け (かおり風景100選 Part48)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」東海地方の6か所目のご紹介です。

【 松崎町桜葉の塩漬け 】

桜餅に使用する桜葉の全国生産量の70%を占める松崎町では、桜葉を塩漬けする時期になると甘いかおりが街を漂います。桜葉の生産は町の基幹産業であり、多くの人がその生産に関係しているそうです。

  ◇所在地 / 静岡県松崎町
 ◇香りの源 / 桜葉の塩漬け
 ◇季節 / 6月~12月


桜餅 / sabamiso

 

< 桜葉の塩漬け >

松崎町の桜葉栽培が始まったのは1962年ころと言われています。松崎町は、かつて首都圏の重要な薪や炭の生産地であり、海岸線に多くあったオオシマザクラが炭材として活用されてきました。桜葉は、この切株から伸びた新梢の桜葉をつみ取り漬込んで利用したことにはじまりだそうです。桜葉の栽培に使われるにはオオシマザクラで、苗を植えてから2年目で人の背丈ほどに成長し葉がとれるようになります。人の手で丁寧に摘み取られた葉は50枚で一束にされ、4万束が入る「三〇石樽」に塩漬けにされます。半年から1年間にわたって塩漬けされた桜葉は、アメ色に姿を変え独特の甘い香りを漂わせます。栽培農家は約200戸、栽培面積48ha、毎年5月から8月までが収穫期になります。桜葉の利用は、桜餅のほかに生葉を使った水羊かんやアイスクリームに使われており、さらにクッキーや麺用にと開発も進められています。

牧之原・川根路のお茶 (かおり風景100選 Part47)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」東海地方の5か所目のご紹介です。

【 牧之原・川根路のお茶 】

 牧之原、川根周辺はいたるところに茶園があり、お茶のほのかな香りが感じられます。また、製茶工場から芳しいお茶のかおりが感じられる全国的に知られたお茶の一大産地です。特に、旧東海道日坂宿周辺の旧道沿いからは、牧之原台地が眺望でき、天気が良ければ富士山も見られ、峠の上には昔ながらの茶店があり、芭蕉や西行などの歌人の句碑もあります。自治体によってはまちづくり条例により、お茶生産地としての景観保護に取り組んでいるそうです。

 
 ◇所在地 / 静岡県牧之原地区、川根地区
 ◇香りの源 / 茶園、製茶工場
 ◇季節 / 春から初夏


Tea plantation_28 / ajari
※写真はイメージです

 

< 牧之原 >

約6000万平方メートルという広大な大茶園が広がる牧之原台地。はるかに富士山を仰ぐ広大な茶畑は静岡を象徴する景色の一つとなっています。その歴史は、1869年(明治2)頃に勝海舟の勧めにより、旧徳川幕臣が開墾に着手したのが始まりと言われています。その数年後からは、大井川の川越制度廃止に伴い職を失った川越人足や近在の農家も開拓事業に加わりました。苦難の連続でしたが、当時誰にも顧みられなかった不毛の台地は今や日本一の規模を誇る大茶園に変貌を遂げました。現在のように、牧之原が茶の圧倒的生産地になったのは、気候や土壌、交通の便の良さ等の地理的条件の他に、旧徳川幕臣や川越人足を始めとする茶業関係者の努力の賜と言えるのです。

 


< 緑茶 >

日本では約1200年も前からお茶が飲まれていたようです。遣唐使が往来していた奈良・平安時代に、最澄、空海、永忠などの留学僧が、唐よりお茶の種子を持ち帰ったのが日本におけるお茶の始まりとされています。記録として確実に記されているのは、西暦815年頃の平安初期、弘仁の時代に大僧都・永忠が近江の梵釈寺で嵯峨天皇に茶を煎じて奉ったとの記録があるそうです。これが、日本茶の喫茶に関する最初の記述といわれています。このころのお茶は非常に貴重で、僧侶や貴族階級などの限られた人々だけが口にすることができました。その後、西暦1191年の鎌倉初期に宋から帰国した栄西禅師は、お茶の効用からお茶の製法などについて著した「喫茶養生記」を書き上げました。この書物にはっきりとお茶の効能が記録として出てきます。「喫茶養生記」では「茶は養生の仙薬なり、延齢の妙術なり。山谷これを生ずれば、その地、神霊なり。人倫これをとれば、そのひと長命なり」とあり、また後半部分に「種々の薬は各々一種の病の薬なり、茶は万病の薬となる。」とまで、お茶を絶賛しています。つまり、昔の人にとっては茶は不老長寿のための「仙薬」だったのです。ちなみにこの頃のお茶は抹茶で非常に苦い味だったそうです。

豊田香りの公園 (かおり風景100選 Part46)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」東海地方の4か所目のご紹介です。

【 豊田香りの公園 】


 1haの香りの公園内には、キンモクセイ、ハーブなどかおり豊かな植物が植えられていて、
 園内では四季折々のかおりが楽しめます。また、香りの博物館では果実・花・ハーブなど香りを
 実体験や、嗅覚の仕組み、かおりの歴史などを紹介しています。
 

 ◇所在地 / 静岡県豊田町
 ◇香りの源 / 金木犀、ハーブ、藤、樹木
 ◇季節 / 一年中


Japanese wisteria / Wisteria floribunda / 藤(フジ) / TANAKA Juuyoh (田中十洋)

※写真はイメージです

< 熊野御前 >

熊野(ゆや)御前は、平安時代末期に池田荘の庄司の藤原重徳の娘として生まれ育ち、教養豊かな美しい女性で、和歌の道にも通じ、親孝行あったことから、当時の人々に「女性の手本」とされていました。見付の国府に赴任していた平宗盛に見初められた熊野は、やがて都へ上って行きました。宗盛と幸せな日々を送っていた熊野のもとに、ある日、母の病の報せが届きます。池田へ帰りたいという熊野の願いを、しかし宗盛は愛するあまり放しがたく、聞き入れてくれません。春、桜見物の席で、熊野は、「いかにせん、都の春も惜しけれど、なれしあずまの花やちるらん」(都も離れがたいが、故郷で命を散らそうとしている母が心配です)と詠み、その心に打たれた宗盛はついに帰郷を許したということです。やがて郷里池田で愛する宗盛の戦死と平家滅亡を聞いた熊野は、尼となり33歳の若さで生涯を終えました。熊野が祈りを捧げた庵の跡に建てられた行興寺の庭には、今も母のために熊野が植えた藤の花が、毎年長い花房をつけています。

種蔵棚田の雨上がりの石積 (かおり風景100選 Part45)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」東海地方の3か所目のご紹介です。

【 種蔵棚田の雨上がりの石積 】

 太陽に照らされた焼けた石積に夕立があたり、湯気がたちこめる香りが感じられます。
 

 ◇所在地 / 岐阜県宮川村
 ◇香りの源 / 雨が降った後の棚田の石積
 ◇季節 / 春から秋(特に夏)


IMG_3161 / gtknj

※写真はイメージです

 

< 石積みの棚田と板倉の山里 >

岐阜県飛騨市宮川町に、石積みの棚田と板倉と呼ばれる珍しい倉が点在する種蔵地区があります。この石積みの棚田と板倉群が日本の原風景とも言うべき農村景観が残る大変美しい山里で、訪れた人にどこか懐かしいさわやかな心のやすらぎを感じさせます。 ここでは日本らしい四季折々の景色が楽しめます。 環境省の"かおり風景100選"や飛騨美濃じまん運動のじまんの原石"にも選定されました。

板倉は先人の知恵と苦労から生まれた、穀物や貴重品などを保管する木材で作られた倉です。100年以上も前に建てられ今もなお風雨にたえているものもあります。この板倉は母屋が火災になっても食料だけは免れるようにと離れた場所に建てられています。

棚田は耕地の少ない種蔵地区の人々によって、より多くのお米が採れるようにと苦労を重ねて造り上げられたものです。棚田を作るため人力で夏場に石集め、冬には雪の上をソリをで山石を運び、丘を削り、石垣を積上げてきました。 想像を越える苦労の末に現在の景観がつくられました。

現在、宮川町種蔵には約1ヘクタールにわたる石積みの棚田と、板倉と呼ばれる珍しい倉が20棟あり、日本の農村風景を四季折々で楽しめます。

春、深い雪に覆われていた棚田が、雪解けとともに顔を出し始め、5月になると田植えが始まります。夏になり、晴天だった青空に入道雲が現れ、雷とともに夕立がやってきます。それまで太陽に照らされていた棚田の暑く焼けた石積みに、雨粒を降り注ぎ夕立は去って行きます。その雨上がりに立ち込める空気が独特のかおりを漂わせます。収穫の秋を迎え、棚田の稲刈りが終わると冬の到来です。真っ白な雪に覆われ種倉棚田はひっそりと春まで姿を隠します。

飛騨高山の朝市と古い町並 (かおり風景100選 Part44)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」東海地方の2か所目のご紹介です。

【 飛騨高山の朝市と古い町並 】


 陣屋前と宮川の2カ所の朝市では、そこで売られている野菜、果物、花、漬け物など
 の香りがしています。また、みたらしだんご屋からだんごを焼く香ばしい香りが、
 前畑点心堂前では栃の実煎餅を焼く香りがします。


 ◇所在地 / 岐阜県高山市
 ◇香りの源 / 朝市で売られる野菜・花、みたらし団子、煎餅
 ◇季節 / 一年中


Jin-ya Asaichi, Morning Market, Hida Takayama / kawanet


<飛騨高山>

飛騨国(ひだのくに)は、東西を険しい山に、南北を厳しい河川峡谷に囲まれています。ほとんどが山林で森林の面積が多く、その森林率は92.5%に及びます。緑豊かな飛騨は日本列島のほぼ中央に位置し、高山盆地は内陸性盆地型気候のため、昼夜、夏冬の気候温度差が大きく、湿度が低いのが特徴です。冬は大変寒く冷え込むときは氷点下15度近くまでも下がることがあり、新雪はサラサラとしてホウキでないと除雪できないほどだそうです。
飛騨高山の朝市は高山市の中心地を南北に流れる宮川沿いに開かれています。季節によって並ぶ店は野菜屋、花屋、味噌屋、そして漬物屋など、約60件の店が立ち並びます。地元の飛騨弁が飛び交う、飛騨高山の人の暮らし、文化そのものを体験できるのがこの朝市です。


<朝市の歴史>

高山の朝市の歴史は古く、記録としては江戸時代・文久2年頃(1862年)に現在の高山別院付近で始まったといわれており、主に養蚕のための桑をはじめ花や野菜が売られ、昭和初期にかけては露天商として夜市も開かれていたそうです。現在は「宮川朝市」と「陣屋朝市」に分かれて開かれています。昔は「市民の台所」とまで呼ばれ、食料品から日用雑貨など生活に根ざした品物を買う場として親しまれてきました。現在は飛騨高山の観光化にともない、朝市通りの向いの商店街にお土産物屋が増えてきました。お客さんは観光客が多いのですが、市民の中にも根強いファンが多く、珍しいもの、新鮮なものなどを安く購入できる場として親しまれています。

 

加子母の檜とササユリ (かおり風景100選 Part43)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」東海地方の1か所目のご紹介です。

【 加子母の檜とササユリ 】

 東濃ヒノキとして知られる中津川市加子母にある施設はヒノキ材で作られていて、加子母全域で
 ヒノキ材のかおりがします。また、地域の一部にササユリの自生地があって、その香りが楽しめます。


 ◇所在地 / 岐阜県加子母村
 ◇香りの源 / ヒノキ材、ササユリの花
 ◇季節 / 一年中

ササユリ 花 山百合 白色  - 写真素材
(c) サムストックフォト PIXTA


<加子母>

木曽路の西、深い山々に守られた東濃の北端に位置する場所に加子母はあります。地理的には岐阜県の東部と長野県の県境の木曽川水系白川沿いにある山間になります。北東部に連なる標高1,500mを超える阿寺山地と、西部に広がる東美濃高原に挟まれた南北に長い間地が加子母の中心であり、白川(通称・加子母川)が流れています。2005年2月13日に中津川市に編入され「加子母村」から現在の「中津川市加子母」となりました。加子母の94%を山林が占め、東濃ひのきの主産地として有名で東部は国有林になります。古くから檜の産地として知られており、現存する古い記録によると、文安五年(1448年)に京都南禅寺の復興用材がここ加子母村から伐採された記述があります。徳川幕府の時代になると尾張徳川藩の飛領地とされ、藩により「檜一本首一つ」と言われるほど厳しい政策がとられ、伐採を生業としてきた村人が困窮のあまり法度に背いた為におきた悲話が伝わっているそうです。村のシンボルであるササユリは条例によって保護地域が定められ、開化の時期になると可憐で香りの強い花をたくさん咲かせています。


<ササユリ>

ササユリ(笹百合、学名:Lilium japonicum)は、ユリ科ユリ属の球根植物。日本特産で日本を代表するユリです。地域によっては、ヤマユリと呼ぶこともあります。ササユリは本州中部から九州に分布する多年草で、山地の草原や明るい森林に生育しています。6月から7月にかけて美しい花を咲かせ、強い芳香を漂わせます。花の長さは10~15cm位で色は淡いピンク、希に純白の花もあるそうです。花は1つ、または複数で咲くこともあります。葉は厚く、名前の由来になっているようにササの葉によく似ています。

霧ヶ峰の高原と風 (かおり風景100選 Part42)

こんにちは。

今日は「かおり風景100選」甲信地方の5か所目のご紹介です。

【 霧ヶ峰の高原と風 】


 霧ヶ峰高原の草原は、レンゲツツジ、ニッコウキスゲや様々な草花のかおりが感じられます。
 3つの湿原にある植物群落は「霧ヶ峰湿原植物群落」として国の天然記念物に指定されています。


 ◇所在地 / 長野県諏訪市、下諏訪町
 ◇香りの源 / 草、花(レンゲツツジ、ニッコウキスゲなど)
 ◇季節 / 春から秋

霧ヶ峰高原ビーナスラインとニッコウキスゲ - 写真素材
(c) 銀河ストックフォト PIXTA

 <霧ヶ峰高原>

 霧ヶ峰高原は車山から鷲ヶ峰にかけて、ゆるやかな起伏が続く高原地帯です。主峰の車山(1925m)を中心として標高1500~1900m、東西10km、南北15kmに広がる緩やかな地形で大部分は草原です。なだらかな稜線の美しさは、植物の豊かさとともに霧ヶ峰の魅力のひとつとなっています。代表されるレンゲツツジやニッコウキスゲ、マツムシソウなど、季節の高山植物が緑の草原を色とりどりに染め上げます。6月中旬にはレンゲツツジの深紅、7月中旬にはニッコウキスゲの黄色、8月中旬までの夏季にはおよそ900種類の花が一斉に咲き乱れます。ここ霧ケ峰の雄大な草原・湿原、さらに岩場に点在する樹叢、それらの間をぬって流れる渓流など自然環境が多様で、そこに生育する植物には原生的状態が保存されており、種類の豊富さ・群落の大きさ等から貴重な存在となっています。霧ヶ峰の高層湿原で発見された植物も多数あり、キリガミネスゲ・キリガミネアサヒラン・キリガミネヒオウギアヤメなど約30種あげることができます。また、一帯に豊かな上昇気流が発生し、グライダーの飛行に適している霧ヶ峰高原は、日本のグライダー発祥の地としても知られています。

 

飯田りんご並木 (かおり風景100選 Part41)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」甲信地方の4か所目のご紹介です。

【 飯田りんご並木 】

 りんご並木は飯田のまちの中心にあり、春にはりんごの花、秋には赤いりんごの実のかおりが
 感じられます。

 ◇所在地 / 長野県飯田市
 ◇香りの源 / りんごの花と実
 ◇季節 / 春、秋

実る林檎 - 写真素材
(c) massyu写真素材 PIXTA

 ※写真はイメージです


 <りんご並木> http://www.city.iida.lg.jp/namiki/about/index.htmlより抜粋

 飯田のりんご並木は、かつての「飯田の大火」の復興過程で当時の飯田市立飯田東中学校の生徒達の提案により生まれ、今日まで営々と町のシンボルとして、彼らの手で守られ、育てられてきました。また並木通りは、大火の教訓から町の防火帯としても機能するように考慮されています。飯田市中心街には二本の防火帯道路が街の中心で交差し、町が4分割になるように整備されています。万が一の大火災時には火災発生元の四分の一の町の焼失でくい止め、それ以上の延焼を防ぐ為です。元来りんご並木は並木通りとして作られたのではなく、この防火帯道路のまん中に作られた緑地帯に後から植えられたものです。平成11年に並木通りのりんご並木のある区画は再開発工事が行われ、インターロッキングされた路面の広がる、公園的な雰囲気に包まれた並木へと生まれ変わりました。

松本大名町通りのシナノキ (かおり風景100選 Part40)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」甲信地方の3か所目のご紹介です。

【 松本大名町通りのシナノキ 】

 国宝松本城の表玄関にあたる大名通り沿いには、200mにわたり「信濃の国」の由来となった
 シナノキの並木道があり、淡黄色の花からあまいかおりが漂っている。


 ◇所在地 / 長野県松本市
 ◇香りの源 / シナノキの花、、バラ、水辺
 ◇季節 / 6月(シナノキ)、5月・10月(バラ)、一年中(水辺、縄手通り)

しなのきの花 香りの花 - 写真素材
(c) youko写真素材 PIXTA

 <シナノキ>

 シナノキは日本特産種のシナノキ科シナノキ属の落葉高木です。長野県の古名である「信濃」は、古くは「科野」と記されていましたが、これはシナノキを多く産出していたからとの説があるそうです。学名は「Tilia japonica 」。九州から北海道までの山地に分布していて、幹の直径は1m、樹高は20m以上になります。樹皮は縦に浅く裂けやすく繊維が強いため、「シナ皮」とよばれて主にロープの材料とされていました。また木部は柔らかく加工しやすいため、合板や割り箸、マッチの軸、鉛筆材、アイスクリームのへら、木彫りの民芸品などに利用されています。6~7月に淡黄色の花を咲かせます。花は香りがよく、良質の蜜源になるそうです。

 

『かおり風景100選』とは・・・
 「香り」と「記憶」をテーマに日本全国から選ばれた100ヶ所の風景が紹介されている、
 環境省「かおり風景100選選考委員会」事務局監修、フレグランスジャーナル社発行の書籍です。

赤沢自然休養林の木曽ヒノキ (かおり風景100選 Part39)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」甲信地方の2か所目のご紹介です。

【 赤沢自然休養林の木曽ヒノキ 】

 樹齢300年の木曽ひのき天然林が広がり、728haの赤沢自然休養林内には木のかおりが漂う。
 赤沢の自然林は日本三大美林として知られています。


 ◇所在地 / 長野県上松町
 ◇香りの源 / ヒノキ
 ◇季節 / 春~秋

中山道一石栃口 - 写真素材
(c) bwindsストック写真 PIXTA


 赤沢自然休養林は長野県木曽郡上松町にある林野庁中部森林管理局管轄の国有林で、それに付随する公園地の名称です。樹齢300年を超える木曽ヒノキの天然林があって、2001年に環境省のかおり風景100選に、2006年に林野庁の森林セラピー基地に指定されています。もともとは伊勢神宮などの御神木や建築材を産出する森林地で、尾張藩の森林保護政策によって護られてきた場所です。戦後には国有林に編入され、永年に渡り木材を出荷してきました。しかし、輸入増加にともなう林業の不振により、全国初の自然休養林として公園に変更されることになりました。森林の標高は1080mから1558m、面積は約728haになります。年間平均気温は8℃で、夏季は爽やかな涼しさが楽しめる一方、冬季は内陸性気候特有の厳寒に見舞われるため、積雪は1mを超えることもあり、冬季間の散策は困難だそうです。


 <尾張藩の森林保護政策とは>

 現在の赤沢休養林一帯を「留山(とめやま)」という一番厳しい保護森林に指定し、檜に触れることはもちろんヒノキの山に足を踏み入れることさえ禁じられていました。万が一、無断で伐採しようものなら【檜一本首ひとつ】と、この上ない厳しい罰則が課せられていました。その他にも厳しい順に「巣山(もとやま)」「明山(あけやま)」「鞘山(ささやま)」「預山(あずけやま)」と尾張藩独自の山の保護ランク付けを行いました。この保護政策は模範となり全国各藩採用されていたそうです。


 <木曽ヒノキとは>

 日本三大美林として、秋田のスギ、青森のヒバとともに賞讃されてきた250年~300年生の天然木で、法隆寺、伊勢神宮に代表されるように、その優れた材質は世界的な優秀材として知られています。一般的に「ヒノキ」といわれるものは人の手によって植えられた造林木のことですが、これに対して木曽ヒノキは実生(天然生)の「ヒノキ」だそうです。

勝沼・一宮のぶどう畑とワイン (かおり風景100選 Part38)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」甲信地方の1か所目のご紹介です。

【 勝沼・一宮のぶどう畑とワイン 】

 勝沼町から一宮町にかけて全域にブドウ畑が広がり、周辺のワイナリーでは醸造の際の
 ブドウや樽の香りが漂っています。


 ◇所在地 / 山梨県甲州市勝沼町、笛吹市一宮町
 ◇香りの源 / ぶどう、ワイン
 ◇季節 / 一年中

勝沼のブドウ畑 豊作 - 写真素材
(c) shoストックフォト PIXTA


 <勝沼>
 
 勝沼は甲州葡萄の栽培が最初に始まった地と言われており、今ではぶどうとワインの大産地として知られています。江戸時代には本格的な甲州葡萄の栽培が行われ、「和漢三才図絵」「裏見寒話」などにおいても梨や柿と共に果樹の特産地として挙げられています。江戸時代以前は生食専用でしたが、明治期にワインの醸造技術が伝わると出荷にむかない果実などを利用した勧業政策が県庁主導で行われ、ワインの醸造が行われるようになったそうです。明治10年には日本葡萄酒会社が設立され、フランスへも伝習生を派遣して醸造技術やワイン醸造に適した葡萄の栽培や品種改良に取り組み発展していきました。

 <甲州ワイン>

 山梨県のワイン産業は、明治初期に勝沼の2人の青年がフランスで学んだワイン醸造技術を地元に広めて以来着実に発展し、現在では約80社のワイナリーが国内の約3割のワインを生産し日本を代表するワイン産地となりました。なかでも、本県特産の甲州種ブドウで造られた甲州ワインは近年品質の向上が著しく、シュール・リー製法(発酵後、澱と接触させて味の厚みを引き出す製法)や樽を使用したもの、新たな柑橘系の香りを特徴としたものやスパークリングワインなど、様々なタイプのワインが造られています。
 甲州ワインの大きな特徴として「和食に合う」という点が挙げられます。一般的にワインはその国の食事に合うように造られるそうで、日本のオリジナル品種で造られた甲州ワインは、和食の原点となる味噌・しょうゆ・米酢との相性が素晴らしく、海の幸、それも生魚と合わせても楽しめる世界で唯一のワインだそうです。

ワイン樽倉庫 - 写真素材
(c) かえるストックフォト PIXTA

白山神社境内菩提林の杉と蘚苔 (かおり風景100選 Part37)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」北陸地方の6か所目のご紹介です。

【 白山神社境内菩提林の杉と蘚苔 】


 1300年の歴史がある史跡白山平泉寺の本社の近くでは、緑の絨毯のように敷き詰められた苔が
 ひろがり、長い年月によって育まれた杉と苔が、歴史と相俟った香りを醸し出しています。


 ◇所在地 / 福井県勝山市
 ◇香りの源 / 杉、蘚苔
 ◇季節 / 春~秋

苔 緑色 国立公園 福井県  - 写真素材
(c) ベルゼルガ写真素材 PIXTA

 <平泉寺>

平泉寺は、霊峰白山(標高2702m)の登山口に開かれた白山信仰の拠点寺院で、今から1300年近く前に泰澄によって開かれたと伝えられます。中世には北陸でも有数の勢力を有するようになり、現在の白山神社よりもはるかに広大な境内に、数十の堂や社、数千におよぶ坊院が建ち並んでいたといわれます。

天正2年(1574)、一向一揆との戦いで全山が焼失し、往時の姿を伝えるものはほとんど失われてしまいました。しかし、平成元年から始まった本格的な発掘調査によって、かつての境内の遺構が見事に残っていることが判明したそうです。この発掘によって、15~16世紀頃の平泉寺境内の様子がわかりはじめています。

かつての境内は東西約1.2㎞、南北1㎞の範囲に広がり、境内の北側と東側には三頭山からのびる尾根が横たわり、南側には女神川沿いに崖が続いています。境内の中心は、東西方向の細長い尾根上にあって、社殿や堂塔が建ち並んでいたようです。これを挟んだ南北の両側の谷には多数の坊院が集中していて、当時の平泉寺は「宗教都市」とよべる性格を備えていたといわれています。

輪島の朝市 (かおり風景100選 Part36)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」北陸地方の5か所目のご紹介です。

【 輪島の朝市 】

 観光としても有名な「輪島の朝市」の朝市通はおよそ360mに亘って続き、日本海でとれた
 新鮮な魚介類の香りがしています。もとは物々交換の市からはじまり、1000年以上の歴史がある
 と言われています。


 ◇所在地 / 石川県輪島市
 ◇香りの源 / 魚介類
 ◇季節 / 一年中

輪島の朝市 - 写真素材
(c) さるストックフォト PIXTA

 

 <輪島の朝市>

 その昔、物々交換を行ったことが今の市の起源と伝えられており、ここ輪島では神社の祭日ごとに物々交換の市が立ったと言われています。これが輪島の市の始まりとされていて、その歴史は一千年以上も前から続いています。こうした古い歴史のなかで育まれてきた朝市の露店の場所は親から子へ、子から孫へと何代も引き継がれているそうです。
 売られる物は主に新鮮な食材で、野菜などは周辺農家から、活きのいい魚貝類や海草は漁師町から売りに出てきます。輪島の女性は大変働き者で「亭主の一人や二人養えない女は甲斐性なし」と自負していて、ここ朝市でも売り手の殆どが女性です。また、朝市で売られるものに「値札」はあまり付いていません。値段は交渉しだいとなっており、買い手も売り手もこのやりとりを楽しんでいるそうです。

 

 『かおり風景100選』とは・・・
 「香り」と「記憶」をテーマに日本全国から選ばれた100ヶ所の風景が紹介されている、
 環境省「かおり風景100選選考委員会」事務局監修、フレグランスジャーナル社発行の書籍です。

富山の和漢薬のかおり (かおり風景100選 Part35)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」北陸地方の4か所目のご紹介です。

【 富山の和漢薬のかおり 】

 ここにはなつかしい富山のくすりをはじめ生薬、漢方薬が揃っていて和漢薬の調剤等によるにおいが、市内の多くの場所で感じることができます。
 

 ◇所在地 / 富山県富山市
 ◇香りの源 / 和漢薬
 ◇季節 / 一年中

富山の池田屋安兵衛商店(反魂丹) - 写真素材
(c) ビアンストックフォト PIXTA

 

 <和漢薬>

 和漢薬とは、和漢の医方で用いられてきた生薬を主とする薬のことです。世界各地の伝統医学において、植物、動物、鉱物を用いて病気の予防や治療が行われてきました。
 日本の伝統医学には漢方医学があります。漢方医学は中国医学が日本に伝わり、その後日本独自の進化を遂げてきました。日本で独自に開発し使用してきた生薬を「和薬」と呼びます。和薬には、センブリやオウヒなどがあり、昔から民間的に処方されてきました。一方、中国医学で用いられる生薬を「漢薬」と呼びます。漢薬の代表的なものとしては薬用人参や大黄などがあり、各種の漢方に配合されて使用されます。主にこれらの「和薬」と「漢薬」をあわせたものが、「和漢薬」と呼ばれてます。
 また、「和漢薬」と「漢方薬」の違いは、単品で使う物が和漢薬と呼ばれ、何種類かの素材の組み合わせて(処方)使う物を漢方薬と呼びます。

黒部峡谷の原生林 (かおり風景100選 Part34)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」北陸地方の3か所目のご紹介です。

【 黒部峡谷の原生林 】

 黒部峡谷一帯には、植生環境の違いから落葉広葉樹や針葉樹の原生林、さらに常緑植物など多種にわたる山野草が群生していて、四季を通して深遠な緑と黒部川の清流がもたらす清々しい香りに包まれています。


 ◇所在地 / 富山県宇奈月町
 ◇香りの源 / 樹木、草、花
 ◇季節 / 春から秋

黒部峡谷 猿飛峡 - 写真素材
(c) 銀河ストックフォト PIXTA

 

 <黒部峡谷>

 黒部峡谷は富山県黒部市の黒部川中流~上流に位置し、立山を主峰とする立山連峰と白馬岳、鹿島槍ヶ岳を連ねる後立山連峰とに深く刻まれた大峡谷です。国の特別天然記念物(天然保護区域)及び特別名勝に指定されており、中部山岳国立公園に含まれています。峡谷一帯には、植生環境の違いからカエデ類やブナ、ナラなどの落葉広葉樹や、ツガ、クロベといった針葉樹の原生林、さらに常緑植物のイワウチナなど、多種にわたる山野草が群生しています。
 一帯は古くから人が踏み入るのを拒む秘境として知られており、江戸時代でも加賀藩が国境警備と森林管理のために立ち入りを禁じ、黒部奥山廻り御用の役人が以外は入山できなかった秘境黒部峡谷でしたが、明治時代になると一般に開放され、現在は年間110万人を超える観光客が雄大な自然を楽しむために訪れています。これらの観光地は峡谷全体から考えるとごく一部だそうで、現在も人を寄せ付けない断崖絶壁の世界が一面に広がり、上流の十字峡、S字峡のあたりは絶景で知られていますが、簡単には踏み入れられない秘境となっているそうです。

砺波平野のチューリップ (かおり風景100選 Part33)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」北陸地方の2か所目のご紹介です。

【 砺波平野のチューリップ 】

 砺波平野の集落は緑豊かな屋敷林に囲まれた家々が、平野一面に碁石を散りばめたように点在する典型的な散居集落です。その美しい田園風景の中、春になると約53ヘクタールの規模にわたり栽培されているチューリップが一斉に咲き誇り、一面に色とりどりな花の絨毯が広がります。


 ◇所在地 / 富山県砺波市
 ◇香りの源 / チューリップ
 ◇季節 / 春

チューリップ - 写真素材
(c) wasaitax写真素材 PIXTA

 

 <チューリップ>

 チューリップはユリ科チューリップ属の植物で多様な園芸品種があります。和名は鬱金香です。原産地はトルコのアナトリア地方とされ、トルコ国内の宮殿やモスクに貼られたタイルにも描かれているそうです。生産地ではオランダが非常に有名で、日本国内では富山県や新潟県で大規模な栽培が行われています。形は花弁が先端が丸いもの・尖ったもの・フリル状のもがあり、咲き方は一重から八重、すぼまった状態で開花するものや花弁が外側へ反り返り全開して開花するもの、さらに一つの球根から複数の花がつくものなどがあります。花色も青以外の赤・黄・オレンジ・白・緑・紫などの単色や複数の色のものなど、数百品種のチューリップが存在するそうです。

 

 『かおり風景100選』とは・・・
 「香り」と「記憶」をテーマに日本全国から選ばれた100ヶ所の風景が紹介されている、環境省「かおり風景100選選考委員会」事務局監修、フレグランスジャーナル社発行の書籍です。

福島潟の草いきれ (かおり風景100選 Part32)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」北陸地方の1か所目のご紹介です。

【 福島潟の草いきれ 】

 福島潟は約193ヘクタールの広さで、草むらから立ちのぼる、むっとする熱気と独特の香りが感じられます。多種多様の植物が醸し出す、草いきれ独特の自然の匂いです。


 ◇所在地 / 新潟県新潟市
 ◇香りの源 / 草いきれ
 ◇季節 / 春から秋

福島潟 緑色 水 夕方 池  - 写真素材
(c) vanessa画像素材 PIXTA

 <福島潟>

 福島潟は県都新潟市の東方に位置する湖沼です。約193ヘクタールの県内最大の潟湖で、約6割を多種の植物に覆われています。その昔形成された新潟砂丘により阿賀野川などの河川の流れがさえぎられ、さらに砂丘列の内陸側に徐々に土砂が堆積してできあがった湖で、江戸時代に阿賀野川を日本海へ直接流す切り落とし工事から福島潟の干拓の歴史が始まりました。昭和40年代に行われた国営福島潟干拓建設事業により、現在の193ヘクタールの大きさになり、現在に至っているそうです。
 国の天然記念物であるオオヒシクイ(カモ科)の越冬地としても知られており、他にも約230種の野鳥が確認される野鳥の楽園でます。また、絶滅危急種のオニバスをはじめ453種類の植物が生息する植物の宝庫でもあります。
 「福島潟の草いきれ」は俳句の季語にもなっていますが、香りの源は様々な種類の植物の香りが混ざり合って生じる独特の自然の匂いです。

 『かおり風景100選』とは・・・
 「香り」と「記憶」をテーマに日本全国から選ばれた100ヶ所の風景が紹介されている、環境省「かおり風景100選選考委員会」事務局監修、フレグランスジャーナル社発行の書籍です。

鵠沼、金木犀の住宅街 (かおり風景100選 Part31)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」関東地方の13か所目のご紹介です。

【 鵠沼、金木犀の住宅街 】

 鵠沼の住宅地には多くに金木犀が植えられており、花の時期にあたる9月下旬から10月上旬には
 どこを歩いても金木犀の甘い香りが感じられます。


 ◇所在地 / 神奈川県藤沢市
 ◇香りの源 / 金木犀
 ◇季節 / 秋

 大鳥神社の金木犀 - 写真素材
(c) 茶々吉画像素材 PIXTA

※写真はイメージです

  <金木犀>

 金木犀は学名:Osmanthus fragrans var. aurantiacusはモクセイ科モクセイ属の常緑小高木樹で、銀木犀の変種になります。中国南部が原産で江戸時代に渡来したと言われています。中国では正しくは丹桂がこれに当たるそうですが、一般には桂花の名で呼ばれることがあります。しかし桂花は木セイ属におけるひとつの種名であって、金桂(ウスギモクセイ)、銀桂(ギンモクセイ)などを含む全ての亜種・変種・品種を総括するものだそうです。

 金木犀は沈丁花、梔子と並んで芳香をもった庭木として親しまれています。秋になると小さいオレンジ色の花を無数に咲かせ、甘い芳香を辺りに漂わせます。花自体は小さくて目立たないため、その香りで金木犀が咲く季節が来た事を気づかされます。花が散ると株元の地面がさながらオレンジの絨毯のようになります。芳香は銀木犀よりも強く、本来は雌雄異株ですが、日本では雄株しか入っていないので結実しないそうです。花冠は白ワインに漬けたり(桂花陳酒)、茶葉に混ぜて桂花茶と呼ばれる花茶にしたり、蜜煮にして桂花醤と呼ばれる香味料に仕立てられて、その香りを食という面からも楽しむことが出来ます。

 香りについては一昔前まで、キンモクセイの香り=トイレの香りという印象が強く、以後フレグランスとして金木犀の香りは使用されにくい状況が続いていました。しかし、トイレの消臭剤などにハーブ・フローラル系やシトラス系など様々な香りが利用されるようになり、このイメージも無くなりつつあるようです。現に30代以下の世代では金木犀の香りを良い香りと好む人が増えているそうです。

 香りの主成分はβ-イオノン、リナロール、γ-デカラクトン、リナロールオキシド、cis-3-ヘキセノールなど。
 ※学名のOsmanthus(オスマンサス)は、ギリシャ語の「osme(香り)+ anthos(花)」が語源

箱根大涌谷硫黄のかおり (かおり風景100選 Part30)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」関東地方の12か所目のご紹介です。

【 箱根大涌谷硫黄のかおり 】

 大涌谷は3000年前に水蒸気爆発を起こした爆裂火口で今もなお熱い水蒸気と硫気を噴出しています。
 雄大な富士山の眺めを楽しむことができる風景は、かながわの景勝50選に選定されています。


 ◇所在地 / 神奈川県箱根町
 ◇香りの源 / 硫黄
 ◇季節 / 一年中


箱根大涌谷-17322 - 写真素材
(c) Mt223写真素材 PIXTA


 <箱根大涌谷>

 大涌谷は二回の過程を経て形成されたと言われています。約3000年前、箱根火山で水蒸気爆発による山崩れが発生して堆積物が地表を覆いました。さらに約2900年前に小規模な火砕流が発生し冠ヶ岳ができ、また火山砕屑物が積もりました。この2つの火山砕屑物と山崩れによる堆積物の間が現在の大涌谷となりました。
かつては「大地獄」と呼ばれていたそうですが、1873年(明治6年)8月5日の明治天皇・皇后の行幸啓に際し、現在の「大涌谷」に改称されたそうです。その後、大涌谷観光センターが整備され、観光用に噴煙や硫黄を見ることが出来るようになりました。箱根の代表的な観光スポットとして、多くの観光客で日々賑わっています。ただし硫黄の採取は原則として禁止されていて、火山ガス(亜硫酸ガス、硫化水素ガス)が噴出しているため健康上の注意が必要とされています。

 ここの地熱を利用して作られているゆで卵が大涌谷名物「黒たまご」として販売されていてます。湧いている温泉に含まれる硫黄と鉄分が結びついた黒い硫化鉄が卵の殻に付着して、黒く変色していることから黒たまごと呼ばれていて、1個食べると7年寿命が延びるというふれこみで人気がある名物品となっています。

 

 『かおり風景100選』とは・・・
 「香り」と「記憶」をテーマに日本全国から選ばれた100ヶ所の風景が紹介されている、
 環境省「かおり風景100選選考委員会」事務局監修、フレグランスジャーナル社発行の
 書籍です。

江東区新木場の貯木場 (かおり風景100選 Part29)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」関東地方の11か所目のご紹介です。

【 江東区新木場の貯木場 】

 新木場は広い面積を有し、多くの材木問屋や製材業者が集まり日本一の規模を誇ります。
 貯木場の近くの製材工場からは製材の木の香りが漂っています。


 ◇所在地 / 東京都江東区
 ◇香りの源 / 製材の木
 ◇季節 / 一年中


東京湾・新木場 昭和48年 - 写真素材
(c) ヨッチャン写真素材 PIXTA


 <新木場>

 木場は隅田川の河口に設けられ、江戸時代初期から建設資材の集積場として発展した地域です。特に江戸では大火災がしばしば起こったため、その度に紀州など地方から大量の木材がこの木場を目指して運び込まれたそうです。明治維新以降になると木場の沖合いの埋め立てが進んだため、木場の目の前から海が姿を消してしまいました。1975年に貯木場の役割は現在の新木場に譲られる事になり、従来の貯木場は埋め立てられてその跡地は24.2万平方メートルの木場公園となりました。

 新たな移転先である新木場は広い面積を有し、多くの材木問屋や製材業者が軒を連ねる流通の拠点として日本一の規模を誇っています。貯木場の水面には大きな丸太が浮かび製材工場からは木材の清々しい香りが漂っています。また、「木遣(きやり)」や「角乗(かくのり)」などの伝統芸能が受け継がれている場所でもあります。

 ※「木場」とは元来、貯木場もしくは木材の切り出し場でありそれらに由来する地名は日本中に存在します。この地名は海もしくは川沿いに面しており、これは木材を海路で運んだり、上流で切り出した木をそのまま川に流したりしたためです。

 

 『かおり風景100選』とは・・・
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 環境省「かおり風景100選選考委員会」事務局監修、フレグランスジャーナル社発行の
 書籍です。

神田古書店街 (かおり風景100選 Part28)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」関東地方の10か所目のご紹介です。

【 神田古書店街 】

 神田古書店街はおよそ160店の古書店が軒を連ねる世界にも類を見ない古書の街で、
 古書から独特のかおりが漂い、独特な雰囲気を作っています。

 ◇所在地 / 東京都千代田区
 ◇香りの源 / 古書
 ◇季節 / 一年中


本 本屋 古書 古本 本棚  - 写真素材
(c) 三ツ目写真素材 PIXTA


 <神田古書店街>

 神田古書店街は東西に走る靖国通りと南北に走る白山通りが交わる神保町交差点を中心におよそ200店の古書店が軒を連ねる世界にも類を見ない古書の街です。この街は明治維新後、神田に多くの学校が設立されたことにより、学生を当て込んで古書店も含めた法律書の書店が次々にできていったのがその始まりだといわれていて、実に130年の歴史を持つ街です。

 この街の特徴は、各古書店がノンジャンルではなくそれぞれに専門分野を持っており、しかもその分野が、文学・哲学・社会科学・演劇・自然科学・洋書・文庫本などバラエティに富んでいることです。毎年秋に、古書市神田古本まつりが行われていて、大勢の人々でにぎわうそうです。総数約200軒でこのうち約110軒が古書店で都内の古書の約三分の一がこの地域に集約しています。また、古書店から漂う独特のかおりが2001年には環境省選定のかおり風景100選にも選ばれました。

山田町府馬の大クス (かおり風景100選 Part27)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」関東地方の9か所目のご紹介です。

【 山田町府馬の大クス 】

 樹齢1300年から1500年と伝えられる巨樹・大クス(国指定天然記念物)の枝が境内全域を覆っています。
 樹種はタブノキで境内に足を踏み入れるとタブノキ特有の香りが身体を包みます。

 ◇所在地 / 千葉 香取市
 ◇香りの源 / タブノキ
 ◇季節 / 一年中


クスノキの老木[774817] - 写真素材
(c) はいいろととろストック写真 PIXTA

※写真はイメージです


  <府馬の大クス>

 府馬の高台に位置する宇賀神社の境内に生えるタブノキの巨樹があります。樹高約20m、 根周り約27.5m、幹周り約12m、樹齢1300年から1500年と言われています。1926年(大正15年)に「府馬の大クス」として国の天然記念物に指定されました。当時は俗にイヌグスと呼ばれていた為この名称が付きましたが、昭和44年の調査でタブノキであることが判明しました。境内の裏には展望台が設置され、黒部川沿いの千丈が谷(せんじょうがやつ)と呼ばれる水田や小見川市街地、鹿嶋方面を望むことができます。2001年(平成13年)に環境省の「かおり風景100選」に選定されたほか、2006年(平成18年)には千葉県の「ちば眺望100景」にも選定されています。


  指 定: 国指定天然記念物  大正15年10月20日
  所在地: 千葉県香取郡山田町府馬2395番地 宇賀神社内
  樹 種: タブノキ 俗にイヌグス、地元では大クス
       ※昭和44年の本田正次博士の調査でタブノキの誤りと判明
  樹 高: 20m
  幹周り: 12m
  根周り: 27.5m
  樹 齢: 1300年~1500年

天津小湊町誕生寺の線香と磯風 (かおり風景100選 Part26)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」関東地方の8か所目のご紹介です。

【 天津小湊町誕生寺の線香と磯風 】

 誕生寺境内の大香炉からは線香の香りが絶えまなく漂い、そこに風によって運ばれてくる
 磯の香りが混ざり合い、不思議な香煙が広がっています。

 ◇所在地 / 千葉 鴨川市
 ◇香りの源 / 線香、磯
 ◇季節 / 一年中


日蓮聖人像[297006] - 写真素材
(c) tsuchストックフォト PIXTA

 

  <誕生寺>

 誕生寺(たんじょうじ)は、千葉県鴨川市小湊にある日蓮宗の大本山です。山号は小湊山で、1276年に弟子の日家が日蓮の誕生を記念して出身地に建立しました。本堂には徳川光圀が寄進した十界本尊木像や、52本の太いケヤキの柱で支えられている祖師堂などがあります。宝物館には日蓮聖人の直筆など貴重な文化財も豊富です。近くには国の特別天然記念物に指定されている「鯛の浦」があり、これは日蓮が誕生したときにこの海に大量の鯛が集まってきたという伝説によるものだそうです。現在でも船から鯛を見ることが出来ます。

 以下は誕生寺の公式サイトからの抜粋です。

 日蓮聖人は、貞応元年(1222)2月16日、小湊片海の地に降誕した。 その時、庭先から泉が湧き出し産湯に使った「誕生水」、時ならぬ時に浜辺に青蓮華が咲いた「蓮華ケ渕」、海面に大小の鯛の群れが集まった「妙の浦」という不思議な「三奇端」が伝えられている。 聖人は幼名を善日麿といい12歳までこの地で暮らした。文永元年(1264)聖人は母梅菊の病を祈願し蘇生させる。 延命した母梅菊はそれを記念し、「菩薩荘厳堂」を創建。その後直弟子日家上人が建治2年(1276)10月、聖人生家跡に一宇を建立し 高光山日蓮誕生寺と称したのが当山の始まりである。 明応7年(1498)、元禄16年(1703)の2度の大地震、大津波の天災にあい、その後現在の地に移る。 26代日孝上人は水戸家の外護を得て七堂伽藍を再興し、小湊山誕生寺と改称す。しかし、宝暦8年(1758)の大火により仁王門を残し全山を焼失。49代日闡上人が弘化3年(1846)現在の祖師堂を再建し、当時関東随一と称された。

草加せんべい醤油のかおり (かおり風景100選 Part25)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」関東地方の7か所目のご紹介です。

【 草加せんべい醤油のかおり 】

 草加市の煎餅屋は今も煎餅の手焼きを行っているところも多く、その付近では、
 焼きたての煎餅に醤油を塗るときに出る、お醤油の焼ける香ばしいにおいが漂います。

 ◇所在地 / 埼玉 草加市
 ◇香りの源 / せんべい
 ◇季節 / 一年中


せんべい[2449577] - 写真素材
(c) DOHC画像素材 PIXTA

 

 <草加せんべい>

 草加は昔から米どころと言われ、多くの米がとれたそうです。余った米は農家の人たちが団子状にして乾かしたものを作り保存食としていました。江戸時代になり草加宿ができると、保存食だった煎餅も店で売られるようになり広まっていったそうです。当初は生地に塩を練りこんだものが主でしたが、醤油が普及し始めた幕末から焼いたせんべいに醤油が塗られて食されるようになったそうです。明治後半になると煎餅屋が増えていきますが、当時はお煎餅屋としてではなく、雑貨などの商売の片手間に行われていました。

 当時川越で行われた特別大演習で、「煎餅」が埼玉の名産品として天皇に献上された事がきっかけで大正時代以降、煎餅の認知度は高くなりました。この時「天皇家が召し上がったおいしい草加の煎餅=草加せんべい」として名称が広がっていったそうです。このころから煎餅づくりは地場産業として発達していきました

川越の菓子屋横丁 (かおり風景100選 Part24)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」関東地方の6か所目のご紹介です。

【 川越の菓子屋横丁 】

 菓子屋横丁の道は、かぎの手に曲がった小さな通りの石畳です。一歩足を踏み入れると、
 ハッカ飴、駄菓子、焼き団子などのほのかな懐かしい香りが漂っています。

 ◇所在地 / 埼玉 川越市
 ◇香りの源 / ハッカ飴、駄菓子、だんご
 ◇季節 / 一年中


小江戸川越の菓子屋横丁[1138060] - 写真素材
(c) カクさん写真素材 PIXTA

 
 <菓子屋横丁>

 菓子屋横丁では、明治の初めから菓子を製造していましたが、関東大震災で被害を受けた東京に代わり駄菓子を製造し供給するようになり、最盛期の昭和初め頃には70軒程のお店が軒を連ねていたといわれています。現在は10数軒の店舗ですが、それぞれ城下町川越の下町的雰囲気を出して「菓子屋横丁」という一画を形成し、ノスタルジーを感じさせるファンが集う観光名所となっています。石畳には色とりどりのガラスが散りばめられ、赤い丸型ポスト、茶色の電柱など景観にも配慮された昭和ロマン漂う通りに12軒の菓子屋がひしめき、土日には多くの人々で賑わいを見せています。イベントとして、時たま飴細工屋さんがでることがあるそうです。昭和の時代を色濃く残す菓子屋横丁は、単にお菓子の店通りというだけでなく、川越の文化・風情・職人魂・川越人の温かさに触れることの出来る観光スポットです。

草津温泉「湯畑」の湯けむり (かおり風景100選 Part23)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」関東地方の5か所目のご紹介です。

【 草津温泉「湯畑」の湯けむり 】

 名湯の町、草津町の温泉街の中央にある「湯畑」。そこから湧き上がる湯けむりや硫黄の
 においが町中に漂っています。

 ◇所在地 / 群馬 草津町
 ◇香りの源 / 硫黄
 ◇季節 / 一年中


草津温泉・湯畑[1329947] - 写真素材
(c) ほそやんストックフォト PIXTA


 <草津温泉>

 日本三名泉の1つである草津温泉は、自然湧出量は日本一を誇り毎分32,300リットル以上になり、1日にドラム缶約23万本分もの温泉が湧き出しています。草津の旅館や温泉施設で「源泉かけ流し」ができるのはこの豊富な湯量のおかげです。その泉質は日本有数の酸性度で、pH値は2.1(湯畑源泉)と高く、雑菌などの殺菌作用は抜群で、効能には皮膚病・神経痛・糖尿病ほかがあります。またその歴史は古く、草津温泉は古くからたくさんの人々の心と体を癒し続けてきた日本を代表する名湯です。温泉街の中心に位置する湯畑は、草津温泉のシンボルとなっています。湯畑だけで毎分4000リットルの温泉が湧き出ていていつも湯けむりを舞い上げています。湯畑の周りは瓦を敷きつめた歩道、石柵、白根山をかたどった「白根山ベンチ」など湯上がりの散策が楽しめる公園となっています。

那須八幡のツツジ (かおり風景100選 Part22)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」関東地方の4か所目のご紹介です。

【 那須八幡のツツジ  】

 茶臼岳の中腹には約10万本ある那須八幡のツツジの群生地が広がっています。
 5月下旬から6月上旬に開花し、辺り一帯が真っ赤に染まります。

 ◇所在地 / 栃木 那須町
 ◇香りの源 / やまつつじ、れんげつつじ
 ◇季節 / 5月


木漏れ日の中の山ツツジ[1646245] - 写真素材
(c) mosakuストックフォト PIXTA


 <ツツジ>

 ツツジ(躑躅)とはツツジ科の植物で、学術的にはツツジ属(ツツジ属参照)の植物の総称です。日本では同じツツジ属の中に含まれるサツキ、シャクナゲを古くから分けて呼んでいます。

 古くから栽培されるツツジは、日本人に最も親しまれている植物の一つと言えます。ツツジの名は、一般的にはサツキを除く、半常緑性のヤマツツジの仲間(ツツジ属ヤマツツジ節)の総称として使われます。ヤマツツジの仲間はアジア東部に約90種が分布します。日本には花の美しいヤマツツジやキシツツジ、モチツツジ、サツキなど17種ほどが自生します。江戸時代中期に、本霧島や白琉球、大紫など現在でも栽培される数多くの園芸品種が作出されました。また、クルメツツジは江戸末期に作出され、明治から大正にかけて多くの品種がつくられています。花の色も白、赤、朱紅色、紅色、鴇色、ピンク、紫と絞りなどの多くの色があり、多花性で、花形も変化が多く、また八重など多くの品種があります。

日光霧降高原のニッコウキスゲ (かおり風景100選 Part21)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」関東地方の3か所目のご紹介です。

【 日光霧降高原のニッコウキスゲ  】

 霧降高原には全国有数のニッコウキスゲの群落があり、6月から7月には
 辺り一面が黄色に染まり、甘い香りが高原を渡る風に乗って香ります。

 ◇所在地 / 栃木 日光市
 ◇香りの源 / ニッコウキスゲ、草、花
 ◇季節 / 6月下旬、~8月中旬


花 ニッコウキスゲ 黄色 [523585] - 写真素材
(c) ひげおやじストック写真 PIXTA


 <ニッコウキスゲ>

 ゼンテイカ(禅庭花)
 ユリ科(APG分類体系ではキスゲ科(ワスレグサ科))の多年草。
 和名であるゼンテイカの他に「ニッコウキスゲ」の別名を持ち、この名前で呼ばれることが多いようです。

 日本の本州などでは高原に普通に見られますが、東北地方や北海道では海岸近くでも見られます。花期は6月上旬から8月上旬で 草原・湿原を代表する花です。群生すると山吹色の絨毯のようで美しい景観になります。 おもに日光の霧降高原、尾瀬ヶ原、車山などの群落が有名です。 花が黄色で葉がカサスゲ(笠萓)に似ているため、地名を 付けてニッコウキスゲと呼ばれだし全国に広まりました。 ただし、栃木県日光地方の固有種というわけではなく、ゼンテイカは日本各地に普通に分布している品種です。日光地方では、霧降高原を中心に「日光キスゲまつり」が毎年開催されています。

今市竜蔵寺の藤と線香 (かおり風景100選 Part20)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」関東地方の2か所目のご紹介です。

【 今市竜蔵寺の藤と線香 】

 境内には市の指定天然記念物で樹齢100年、幹の太さ1mの「六尺藤」があり、
 5月中旬になると薄紫の花を咲かせ、辺り一面に甘い香りを放ちます。
 竜蔵寺の境内には杉線香の香りがいつも漂っています。

 ◇所在地 / 栃木 日光市
 ◇香りの源 / 六尺藤、線香、湧き水
 ◇季節 / 5月(六尺藤)、一年中(線香、湧き水)

 あしかがフラワーパークの藤棚[2176315] - 写真素材
(c) 60ee3107写真素材 PIXTA

※写真はイメージです

 

 <藤の花>

 藤の花は大別すると右巻のフジ(長藤)と左巻のヤマフジ(花美短花)に分けられます。異名に「さのかたのはな」「むらさきぐさ」「まつみぐさ」「ふたきぐさ」「まつなぐさ」などがあります。一般的に「フジ」と呼ばれるものはノダフジです。本州・四国・九州の温帯から暖帯に分布していて山野に普通に自生します。つる性で木に巻きついて登り、樹冠に広がります。4月から5月に淡紫色または白色の花を房状に垂れ下げて咲かせ、甘くて良い香りが楽しめます。


 <竜蔵寺>

 竜蔵寺は江戸初期から300余年の歴史と徳川4代将軍家綱の日光社参から将軍休憩所になったという由緒があります。この境内には市の天然記念物に指定されている六尺藤があります。樹齢100年、幹の太さ約1メートル、200平方メートルにも枝を広げます。最盛期には、花穂が6尺(約180センチメートル)にもなることから、この名がつけられました。


 『かおり風景100選』とは・・・
 「香り」と「記憶」をテーマに日本全国から選ばれた100ヶ所の風景が紹介されている、
 環境省「かおり風景100選選考委員会」事務局監修、フレグランスジャーナル社発行の書籍です。

偕楽園の梅林 (かおり風景100選 Part19)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」関東地方の1か所目のご紹介です。

【 偕楽園の梅林 】

 日本三名園の一つである偕楽園は梅の名所。約3千本、100品種に及ぶ梅林があり、
 早咲種は正月の頃より咲き始め、3月下旬まで園内は梅のかおりに包まれます。

 ◇所在地 / 茨城 水戸市
 ◇香りの源 / 梅
 ◇季節 / 12月下旬~3月末


偕楽園の梅[2492578] - 写真素材
(c) mayaストックフォト PIXTA


<偕楽園> http://www.koen.pref.ibaraki.jp/park/kairakuen01.html より抜粋

 偕楽園は金沢の兼六園、岡山の後楽園とならぶ「日本三公園」のひとつで、天保13年(1842年)に水戸藩第九代藩主徳川斉昭によって造園されました。斉昭は、千波湖に臨む七面山を切り開き、領内の民と偕(とも)に楽しむ場にしたいと願い、「偕楽園」をつくりました。偕楽園の名称は、中国の古典である『孟子』の「古の人は民と偕に楽しむ、故に能く楽しむなり」という一節からとったもので、「偕楽園記」では「是れ余(斉昭)が衆と楽しみと同じくするなりの意なり」と、述べています。約13haの園内には約百品種・三千本の梅が植えられ、早春には観梅客でにぎわいます。日本有数の梅園は、品種が豊富なことでも有名です。なかでもその華麗さから、水戸の六名木に選ばれた梅もあります梅の開花時期は気候や品種により差がありますが、冬至梅という早咲の品種は12月下旬から咲き始め、江南所無のような品種は3月下旬頃が見頃となります。

郡山の高柴デコ屋敷 (かおり風景100選 Part18)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」東北地方の14か所目のご紹介です。

【 郡山の高柴デコ屋敷  】

 高柴デコ屋敷で作られる張子人形の塗料として使われる「にかわ」のかおりが、
 工人屋敷周辺に漂っています。

 ◇所在地 / 福島 郡山市
 ◇香りの源 / にかわ
 ◇季節 / 一年中


うさぎの張り子(福島県郡山市)[2085233] - 写真素材
(c) TAKEZO写真素材 PIXTA


 <にかわ> 

<にかわは動物の皮や骨等を原料とし、これを水と共に加熱して製造した有機たんぱく質で、科学的には原料中に含まれるコラーゲンをその母体としています。 接着を主とする工業上の用途において、ほかの物質に見られない数々の性質を持っています。にかわはその特徴である温度差によるゾル(液体)⇔ゲル(固体)の変化を利用して、紙や木等を瞬間的に接着します。古くからは墨、墨汁、漆器、仏具、家具等があげられ、現在では、マッチ、研磨布紙、バフ、貼箱、事務用品、上製本、紙管等に使用されています。あまり良いにおいでは無いようです。


 <高柴デコ屋敷> 

 高柴では、江戸期の元禄時代から、和紙を使った張り子の人形(でこ)を作っており、その工人の集落を昔から「でこ屋敷」と呼んでいます。高柴村での張子づくりの始まりは、遠く戦国時代伊達政宗正室愛姫の生家、三春城主田村氏の四天王の一人で、橋本刑部という武将の一族であった橋本家の祖先が、今から三百年ほど前の元禄年間、武士を離れてこの地に帰農し、大黒屋の屋号で信仰、縁起物などの土人形作りをはじめたのが起こりだとされます。

須賀川牡丹園の牡丹焚火 (かおり風景100選 Part17)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」東北地方の13か所目のご紹介です。

【 須賀川牡丹園の牡丹焚火 】

 樹齢200年以上の古木牡丹をはじめ、290種7,000株の牡丹の大輪が5月頃に咲き、
 かおりが園内に広がります。11月の第3土曜日には天寿を全うしたボタンの枯木を
 供養する「牡丹焚火」が園内で催され、香に似た馥郁たる香りが漂います。

 ◇所在地 / 福島 須賀川市
 ◇香りの源 / 赤松、牡丹、枯死した牡丹古木の焚き火
 ◇季節 / 11月第3土曜日


牡丹[2303545] - 写真素材
(c) のびーストック写真 PIXTA

 ※写真はイメージです

 

 <須賀川牡丹園> 

 須賀川牡丹園では、10ヘクタール(東京ドームの3倍の広さ)の園内で290種、7,000株の牡丹の古木が華やかに咲き誇ります。規模も美しさも世界最大級の名勝といわれています。歴史は、明和3年(1766年)に須賀川で薬種商を営んでいた伊藤祐倫が牡丹の根を薬用にしようと、苗木を摂津(現在の兵庫県宝塚市)から取り寄せ栽培したのが始まりと言われています。その後、種類や株数を年々増やして、ほぼ現在の形を作り、昭和7年には国の名勝に指定されました。

 <牡丹焚火>

 毎年11月の第3土曜日の夜、園内では牡丹焚火が催されます。この催しは、天寿をまっとうした牡丹の枯木を供養するもので、赤々と炎を立ち上げ天に昇り最後を奉ります。この焚火を囲んで、昭和53年から句会が開かれており、毎年全国から100人以上もの俳人が訪れています。

東沢バラ公園 (かおり風景100選 Part16)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」東北地方の12か所目のご紹介です。

【 東沢バラ公園  】

 7ヘクタールのバラ公園には約750品種2万株が植栽されていて、
 6月の最盛期には園内が特有の甘い香りに包まれます。

 ◇所在地 / 山形 村山市
 ◇香りの源 / バラ
 ◇季節 / 5月中旬~9月下旬


薔薇[2672236] - 写真素材
(c) 夢中人ストックフォト PIXTA

※写真はイメージです


 <東沢バラ公園>

 東沢バラ公園は、日本有数の規模を誇るバラ園と3つの湖を中心に自然を活かした美しい公園です。平成14年にオープンしたバラ園は、約7ヘクタール(東京ドーム3個分)の広さに世界各国の約750品種、2万株余りのバラが咲き誇り、甘い香りに包まれています。代表するバラの品種としては、村山市のオリジナルのバラ「むらやま」や平和の象徴「ピース」、古くて貴重な品種「バイオレット」などが挙げられます。見頃は6月上旬から9月下旬まで楽しめるそうです。最盛期にはバラまつりが開催され、さまざまなイベントが行われます。

 所在地:山形県村山市楯岡東沢
 料金と開園時間:大人400円、小・中学生200円。8:30~18:00
 入園期間:バラまつりは6月上旬~7月上旬、秋のバラ祭りは9月中旬~下旬。
 駐車場:入園近く150台、期間内の臨時駐車場も多数ある(無料)

大石田町そばの里 (かおり風景100選 Part15)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」東北地方の11か所目のご紹介です。

【 大石田町そばの里  】

 栽培に適した気候と土壌が、かおりと風味の高い極上そばを育てると言われ、
 そばのかおりが町内全域で感じられます。

 ◇所在地 / 山形 大石田町
 ◇香りの源 / そば
 ◇季節 / 一年中(特に秋)


蕎麦の花[1844452] - 写真素材
(c) ララ画像素材 PIXTA

 

 <そばの里>
 山形県のほぼ中央に位置し、町の中央を南北に最上川が流れる大石田町。陸路と水路の接点という地の利から、かつては最上川舟運の河岸として栄え、今でも当時の面影があちらこちらに残されています。古くからそばの栽培が盛んに行われ、特に玄そばの生産量は県内トップクラス。さわやかな秋風が吹きはじめる頃になるとそばの白い花のじゅうたんがあたり一面に広がります。昼夜の寒暖差が大きいことと、朝晩に地域一帯に立ちこめる最上川からの霧などの気候条件が生育に適しているそうです。そば栽培が地域に根づき、盆や正月などのハレの日には大切な客人を手打ちそばでもてなす風習が生まれました。「来迎寺在来」や次年子の地そばを使った大石田そばといえば、生粉打ち(そば粉10割)か1~2割のつなぎを使ったやや平打ちが主です。

羽黒山南谷の蘚苔と杉並木 (かおり風景100選 Part14)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」東北地方の10か所目のご紹介です。

【 羽黒山南谷の蘚苔と杉並木  】

 参道の石段には、樹齢数百年の杉並木が続き、昔から霊山と崇められてきた荘厳な
 空気を感じることが出来ます。

 ◇所在地 / 山形 鶴岡市
 ◇香りの源 / 杉、蘚苔、残雪、風
 ◇季節 / 一年中

 

石段 参道 出羽三山神社 [724973] - 写真素材
(c) emi写真素材 PIXTA

 

 <羽黒山 南谷>

 約300年前羽黒山第50代別当天宥法印が築造した別当寺の別院跡です。今は一部の礎石を残すだけですが院をめぐって池を配した庭園は周囲の自然を巧みに取り入れて名園の面影を今に伝えています。羽黒山参道は2446段の石段からなり、両側には樹齢300~600年の老杉国天然記念物が鬱蒼と繁り、霊山の空気が独特の雰囲気を感じさせます。随神門の先に祓川にかかる赤い神橋があり、出羽三山を参拝する人々はすべてこの川で身を清めたといわれています。祓川に流れ落ちる須賀の滝は江戸時代、当時の天宥別当が遠く月山より8kmの水路を引いてつくったもので「不動滝」と名づけられていました。耳には涼やかな滝の音、そして辺りを包む杉や苔のしっとりとした香りが心身を癒してくれます。また、松尾芭蕉が訪れた際に逗留した「南谷別院跡」があり、 「有難や雪をかほらす南谷」  という句を残しています。

大潟菜の花ロード (かおり風景100選 Part13)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」東北地方の9か所目のご紹介です。

【 大潟菜の花ロード  】

 春になると菜の花が一斉に咲き、芳しい香り放つ大潟村の春の風物詩となっています。

 ◇所在地 / 秋田 大潟村
 ◇香りの源 / 菜の花
 ◇季節 / 4月下旬~5月下旬

 

満開[1238000] - 写真素材
(c) 7D7can写真素材 PIXTA

 

 <大潟菜の花ロード>
 大潟村を走る県道沿いに、延長11キロメートルにわたって咲く菜の花。年々たくさんの人が訪れています。 同じく県道沿いに植えられた桜、黒松とのコントラストはすばらしく、ドライバーの目を楽しませてくれます。見ごろは4月下旬から1カ月ほど。菜の花ロードのほかにも、大潟村では総面積11.2ヘクタールの菜の花が咲き、満開の5月上旬には、多くの人でにぎわいます。

<菜の花>
 菜の花(なのはな、英語:Tenderstem broccoli) アブラナ科アブラナ属の花。
 実際にはアブラナ属の花はどれも黄色で似通っていることから、すべて「菜の花」と呼ばれる傾向があるそうです。主に食用、観賞用、修景用に用いられます。春、一面に広がる菜の花畑は壮観で、代表的な春の風物詩でもあります。現代の日本では、菜種油採取用のアブラナ畑はあまり見られなくなりましたが、その他のアブラナ属の野菜も黄色い「菜の花」を咲かせるため、その種子採取用の畑が菜の花畑として親しまれています。

小坂町明治百年通りのアカシア (かおり風景100選 Part12)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」東北地方の8か所目のご紹介です。

【 小坂町明治百年通りのアカシア  】

 初夏には500万本に達するといわれているアカシアの花が一斉に咲き誇り、
 甘い香りが町の至る所で楽しめます。

 ◇所在地 / 秋田 小坂町
 ◇香りの源 / アカシア
 ◇季節 / 6月下旬~7月初旬

アカシアの花[1507375] - 写真素材
(c) ノースストック写真 PIXTA


 <アカシア(ニセアカシア)>

ニセアカシア(学名:Robinia pseudoacacia)は北米原産のマメ科ハリエンジュ属の落葉高木。和名はハリエンジュ(針槐)。日本には1873年に渡来しました。樹高は20~25mになり、5月後半には藤の花に似た形の鈴なりの白い花がたくさん咲き誇り、甘い香りが楽しめます。観賞用として価値が高いことから街路樹や公園にも植えられています。花からは上質な蜂蜜が採れるほか、花そのものを天ぷらにして食べる事が出来ます。ただ、花以外には毒があるので食用にすることは出来ません。 ニセアカシアの花をホワイトリカー等につけ込んで作るアカシア酒は強い甘い花の香りがして、精神をリラックス させる効果があると言われています。

 <明治百年通り> http://www.town.kosaka.akita.jp/sangyou/hyakunendouri/hyakunendori.htm より  

小坂町では康楽館に代表される小坂鉱山に関連した近代遺産等を町づくりのひとつの核と捉え、それらを集積させた「明治百年通り」の環境整備を行ってきました。鉱山文化がもたらした歴史文化と、季節ごとの美しい花々や町の木でもある「アカシア」などの自然とが調和した癒しの空間として、「明治百年通り」は非常に高く評価されています。

風の松原 (かおり風景100選 Part11)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」東北地方の7か所目のご紹介です。

【 風の松原 】

 防砂林として300年前から植栽を続け、現在700万本といわれる黒松の林では
 松葉や土、潮のかおりが感じられます。

 ◇所在地 / 秋田 能代市
 ◇香りの源 / 松葉、土、潮
 ◇季節 / 春~秋

 

千本浜[257555] - 写真素材
(c) toraya画像素材 PIXTA

 <風の松原>

 能代市の海岸沿いに連なる「風の松原」は、日本最大の規模を誇る松林です。「風の松原」という名称は、1987年市の公募により決定しました。東西幅1km、南北総延長14km、面積約760haで東京ドーム163個分もの大きさです。厳しい海岸による飛砂を防ぐため、江戸時代から植栽に取り組み、今や700万本もの見事な松林となっています。現在の後谷地国有林の古いクロマツ林は、秋田杉の育ての親である賀藤景林父子が植林したものと言われています。昭和58年の日本海中部地震の大津波では、風の松原が津波被害を最小限にくいとめ、松原の重要性が改めて確認されました。同じく昭和58年には、「21世紀に残したい日本の自然100選」に選ばれ、現在では他に「かおり風景100選」「日本の音風景100選」「日本の白砂青松100選」「森林浴の森100選」などの権威ある100選に選定されています。

金華山の原生林と鹿 (かおり風景100選 Part10)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」東北地方の6か所目のご紹介です。

【 金華山の原生林と鹿 】

 金華山には太古の姿そのままのブナやモミの原生林が残り、そこに生息するシカ、
 草木、潮のにおいが感じられます。

 ◇所在地 / 宮城 石巻市
 ◇香りの源 / ブナ、モミ、アカマツ、草地
 ◇季節 / 一年中

 

島の小鹿[1029998] - 写真素材
(c) オカタクストック写真 PIXTA

 

 <金華山>
 金華山は、牡鹿半島の東南約1kmの海上に浮かぶ、周囲26km、面積約1,000haの島です。霊島として禁猟禁伐の地だったことから、他では見られない、豊かな自然と出会うことができます。島全域が山で最高点は445m。平地はほとんどありません。神社付近を除く大部分が国有地で、古くから信仰の島であり、1979年には南三陸金華山国定公園として指定がなされたため、手つかずの自然が多く残されています。ここには神の使いとして保護されている多数の鹿が生息しています。島のニホンジカはおよそ500頭生息していて、山頂から海岸縁まで至る所で目にすることが出来ます。野生ですが、黄金山神社周辺のシカは人慣れしていて、毎年10月第1、第2日曜には鹿の角切りの神事が行われています。女川桟橋(女川町)発の女川-金華山航路と鮎川港(石巻市)発の鮎川-金華山航路で渡航しています。定期観光船のほか、不定期観光クルーザー・海上タクシー等での渡航も可能です。

 

 『かおり風景100選』とは・・・
 「香り」と「記憶」をテーマに日本全国から選ばれた100ヶ所の風景が紹介されている、
 環境省「かおり風景100選選考委員会」事務局監修、フレグランスジャーナル社発行の書籍です。

南くりこま一迫のゆり (かおり風景100選 Part9)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」東北地方の5か所目のご紹介です。

【 南くりこま一迫のゆり  】

 6月中旬の開花時には美しい花が咲き誇り、ゆりの絨毯を敷いたような素晴らしい
 景観と共にゆり独特の濃厚な香りが楽しめます。

 ◇所在地 / 宮城 栗原市
 ◇香りの源 / ゆりの花
 ◇季節 / 6月中旬~7月下旬

 

ゆりの花[1989940] - 写真素材
(c) こいち写真素材 PIXTA


  <ゆり> 

 ユリ(百合)は、ユリ目ユリ科のうち主としてユリ属(学名:Lilium)の多年草の総称です。
 アジアを中心にヨーロッパ、北アメリカなどの亜熱帯から温帯、亜寒帯にかけて広く分布していて、原種は100種以上を数えるそうです。 山岳地帯を含む森林や草原に自生することが多く、中には湿地に自生するものも数種あります。一般的に、石灰質でない弱酸性の土壌を好みます。代表的な種に、ヤマユリ、オニユリ、カノコユリ、ササユリ、テッポウユリ、オトメユリなどがあります。美女の形容として「立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉が有名です。さらに東洋ではユリは食用や薬用に使用されます。食用として鱗茎(ユリ根)が昔から食され、球根は百合(びゃくごう)という名の生薬になります。滋養強壮、利尿、鎮咳などの効果があります。花の観賞としては、以外に歴史が浅いようで明治30年代頃からと言われています。

盛岡の南部煎べい (かおり風景100選 Part8)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」東北地方の4か所目のご紹介です。

【 盛岡の南部煎べい  】

 市内には数多くの煎餅店があり、南部煎餅の焼き上がる香ばしい香りが
 店先で感じられます。

 ◇所在地 / 岩手 盛岡市
 ◇香りの源 / 南部煎餅
 ◇季節 / 一年中


盛岡散歩・盛岡手づくり村 南部せんべい手づくり体験[1849485] - 写真素材
(c) ヨッチャン写真素材 PIXTA

  <南部煎べい>

 南部煎べいは、小麦粉を原料にしたせんべいの一種で、八戸南部氏が藩主家だった旧八戸藩地域に伝承の焼成煎餅です。その由来には諸説あるものの、大方は「長慶天皇創始説」を取っています。長慶天皇創始説とは「南北朝時代の頃、南朝の長慶天皇が名久井岳の麓(現・三戸郡南部町)、長谷寺を訪れ、食事に困った時に 家臣の赤松助左衛門が近くの農家からそば粉とごまを手に入れ、自分の鉄兜を鍋の代わりにして焼き上げたものを天皇に食事として出した。」この食べ物が後の南部せんべいの始まりであるとする説です。さらに天皇はその風味を非常に好んで度々赤松に作らせ、天皇は煎餅に赤松氏の家紋「三階松」と南朝の忠臣、 楠木正成の家紋「菊水」の印を焼きいれることを許したといわれてます。現在の南部煎餅には確かに「菊水」と「三階松」の 紋所が刻まれています。この他に「八戸南部氏創始説 」と「キリスト創始伝承」があるようです。

浄土ヶ浜の潮のかおり (かおり風景100選 Part7)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」東北地方の3か所目のご紹介です。

【 浄土ヶ浜の潮のかおり  】

 霊鏡和尚が「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことから浄土ヶ浜といわれた
 この浜では、潮の香りとともに四季や時刻によって様々な表情を見せてくれます。

 ◇所在地 / 岩手 宮古市日立浜町
 ◇香りの源 / 潮
 ◇季節 / 一年中


宮古 浄土ヶ浜[2596507] - 写真素材
(c) 棟梁写真素材 PIXTA

 

 <浄土ヶ浜>
 
 陸中海岸国立公園の中心をなす浄土ヶ浜は、宮古の代表的な景勝地。鋭くとがった白い流紋岩が林立し、一つ一つ違った表情を見せて海岸を彩ります。松の緑と岩肌の白、海の群青とのコントラストはまさに一見の価値あり。浄土ヶ浜の地名は、天和年間(1681~1684)に宮古山常安寺七世の霊鏡竜湖(1727年没)が、「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことから名付けられたと言われています。平成18年度に「日本の快水浴場百選」〔海の部特選〕に選定されています。

 所在地:宮古市日立浜町32番地ほか
 駐車場:第1駐車場 乗用車94台 バス18台
     第2駐車場 乗用車128台
     ※第3駐車場は仮設住宅が建設されたため利用できません。
 アクセス:[奥浄土ヶ浜まで]
      JR宮古駅から車で10分 第1~2駐車場から徒歩10~15分
      JR宮古駅からバス(奥浄土ヶ浜行)で20分 バス停奥浄土ヶ浜下車すぐ
      東北自動車道盛岡南ICから車で120分 第1~2駐車場から徒歩10~15分
 その他:公衆トイレ(第一駐車場・県道脇)、身障者用トイレ(第1駐車場) 

南部町長谷ぼたん園 (かおり風景100選 Part6)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」東北地方の2か所目のご紹介です。

【 南部町長谷ぼたん園 】

 ぼたんは寒冷地ほど花片の色彩が鮮やかになるといわれており、見頃となる
 5月下旬から6月上旬には艶やかな大輪を咲かせ、豊潤で優雅な香りを楽しめます。

 ◇所在地 / 青森 南部町
 ◇香りの源 / ぼたん
 ◇季節 / 5月下旬~6月上旬


ぼたんの群生[1781500] - 写真素材
(c) こいちストックフォト PIXTA

 

<南部町長谷ぼたん園>

 名久井岳県立自然公園の中腹に位置する長谷ぼたん園は、昭和54年から町で整備に取り組み、3.3haの園地には130種8,000本のぼたんが植栽され、東北随一の美しさを誇ります。見ごろとなる5月下旬から6月上旬には、華麗な大輪の花がゆったりと微笑み、県内外から多くの
観光客が訪れます。ぼたん園開園期間には、遠く残雪をいただいた八甲田山を背景にぼたんを観賞できます。園内の管理は町婦人会や老人クラブによる除草作業等が行われている。また、ゴミの持ち帰り運動を推進しています。
 

 施設名称:南部町長谷ボタン園
 開園・閉園時間: 2011年5月下旬~6月上旬 8:00~18:00(日没まで) 【定休日】無休
 料金 入園賛助金:大人(高校生以上)300円(15名以上の団体200円)、
          青い森鉄道を御利用の場合、駅発行証明書をお持ちの場合は200円
 特産品:ボタンの苗
 周辺の観光施設・観光地:名川チェリリン村、バーデパーク、チェリウス
 所在地:青森県南部町大字大向字長谷 長谷ぼたん園
 交通アクセス(電車):青い森鉄道三戸駅から車約4分、または徒歩約45分
 交通アクセス(車):八戸道南郷ICから約35分または八戸ICから約40分
 駐車場:無料  

尾上サワラの生け垣 (かおり風景100選 Part5)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」東北地方の1か所目のご紹介です。

【 尾上サワラの生け垣 】

 町の路地には手入れの行き届いた生垣が連なり、町全体で四季折々の美しい風景が楽しめます。
 特に春から夏にかけてサワラでできた生垣を刈り込む香りが町並みを包みます。

 ◇所在地 / 青森 平川市
 ◇香りの源 / 生け垣のサワラを刈り込んだときのかおり
 ◇季節 / 春~夏


樹木・キンメツゲ モチノキ科[1545421] - 写真素材
(c) ヨッチャンストックフォト PIXTA

 

 <椹(サワラ)>
 
 ヒノキ科ヒノキ属の針葉樹。日本特産種で東北から九州各地にかけての山地に自生。樹高は通常30~40m、大きいものでは約50mになります。サワラはヒノキに非常によく似ているので、意識して区別点を確認しておかないと、つい何もかもヒノキで済ませてしまう可能性があります。ヒノキとサワラの区別点は葉の形にあります。どちらも鱗片状の小さな葉がつきますが、サワラの方は1枚1枚の先端が尖っているため、ヒノキとの区別は容易です。また、平面的になった枝の裏側をみると、個々の葉の裏側(中心側)にある白い気孔帯の形がヒノキではアルファベットのY字型にみえ、サワラではX字型にみえます。

 木材は柔らかいためヒノキのように柱などとしてはあまり用いられません。水湿に強く、ヒノキやアスナロのような臭いがないので、飯櫃や柄杓、桶などによく用いられています。また、殺菌作用があるため、松茸など食品の下の敷物としても使われています。 

釧路の海霧 (かおり風景100選 Part4)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」北海道の4か所目のご紹介です。

【 釧路の海霧 】

 6~8月のこの時期はほぼ毎日、街が海霧で包まれます。その幻想的な風景は
 映画の舞台や小説、歌謡曲などに多く取り上げられています。

 ◇所在地 / 北海道 釧路市
 ◇香りの源 / 海霧
 ◇季節 / 6~8月


霧の幣舞橋[1487493] - 写真素材
(c) ほっかいどうストック素材 PIXTA

登別地獄谷の湯けむり (かおり風景100選 Part3)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」北海道の3か所目のご紹介です。

【 登別地獄谷の湯けむり  】

 登別原生林に囲まれたこの谷は「鬼の棲む地獄」といわれており、その雄大な
 景観から漂う硫黄の香りは、多くの人に刺激的な心地良さを与えています。

 ◇所在地 / 北海道 登別市
 ◇香りの源 / 硫黄
 ◇季節 / 一年中

登別地獄谷(3)[668065] - 写真素材
(c) bwindsストックフォト PIXTA

北見のハッカとハーブ (かおり風景100選 Part2)

こんにちは。
今日は「かおり風景100選」北海道の2か所目のご紹介です。

【 北見のハッカとハーブ 】

 かつて世界の7割のハッカを生産していた北見では、6~8月には
 薄荷の爽涼な香りが町を包んでいたそうです。

 ◇所在地 / 北海道 北見市
 ◇香りの源 / ハーブ(ハッカ、ラベンダー)
 ◇季節 / 6~8月

 

ハッカ御殿[947614] - 写真素材
(c) niyan写真素材 PIXTA

富良野のラベンダー (かおり風景100選 Part1)

こんにちは。
今日から定期的に「かおり風景100選」をご紹介したいと思います。

ブログのネタを考えていた時、ふと書棚にあるこの本に目が留まりました。
「香り」と「記憶」をテーマに、日本全国から選ばれた100ヶ所の風景が紹介されています。
地名や名称を聞いただけですぐに情景が思い浮かぶもの、逆に想像がつかずに興味を
駆り立てられるもの、など様々です。

今日はその1か所目です。

【 富良野のラベンダー 】

 富良野のなだらかな土地に広がるラベンダーや色とりどりの花畑。
 この風景と香りが心やすらぐひとときを与えてくれます。

 ◇所在地 / 北海道 富良野
 ◇香りの源 / ラベンダー、他の花類
 ◇季節 / 5~9月



ラベンダー畑[1094146] - 写真素材
(c) nobu画像素材 PIXTA

 

 『かおり風景100選』とは・・・
 「香り」と「記憶」をテーマに日本全国から選ばれた100ヶ所の風景が紹介されている、
 環境省「かおり風景100選選考委員会」事務局監修、フレグランスジャーナル社発行の
 書籍です。

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