排気対策に使用する中和消臭器は、排気風量と臭気濃度から総臭気排出量(OER)求めて機種選定します。ここでは一般的な選定方法を紹介します。
1.臭気濃度の設定
排気風量と調理内容から、下表を参考に推定臭気濃度を選びます。
| 調理内容 | 排気風量 | ||
|---|---|---|---|
| 50m³/分以下 | 50~200m³/分 | 200m³/分以上 | |
| 和食一般 | 400~600 | 300~500 | 300~500 |
| 洋食一般 | 600~1200 | 400~800 | 400~600 |
| 焼き魚 | 600~1200 | 400~800 | 400~600 |
| 焼肉 | 800~1200 | 600~1000 | 500~800 |
| イタリア料理 | 800~1200 | 600~1000 | 500~800 |
| カレー料理 | 800~1200 | 600~1000 | 500~800 |
| 中華料理 | 800~1200 | 600~1000 | 500~800 |
| ニンニク料理 | 1000~3000 | 800~2000 | 600~1200 |
- 上記はあくまで平均値です。これに当てはまらない場合も有り得ます。
- 既存の施設で、臭気濃度の測定が可能な場合は測定値を利用してください。
例)排気風量100m³/分の中華料理排気の場合、推定臭気濃度は600~1,000となります。
2.総臭気排出量(OER)の計算
排気風量と臭気濃度から総臭気排出量(OER)を計算します。
総臭気排出量(OER)=排気風量(m³/分)×臭気濃度
例)OER=100×(600~1,000)=60,000(Min)~100,000(Max)
3.機種選定
実際の臭気濃度が、推定値より大きくなる可能性もあるため、上記OERの1.5~2倍のOERに対応できる機種を選定します。
例)(60,000~100,000)×(1.5~2)=90,000~200,000
最大値200,000に対応できる機種を選定します。
よって、中和消臭器DC-12ST(最大240,000まで対応可能)を選びます。![]()
4.消臭剤の種類を決める
消臭剤は臭いの種類によって次のタイプをお勧めします。
- 各種工場排気→メンブレンタイプ
- 厨房排気→ビーズタイプ
ビーズタイプは更にメンテナンスを考慮して
- OER(Max)が100,000未満の場合→ビーズタイプ100gパックで選定
- OER(Min)が100,000以上の場合→ビーズタイプ1kgパックで選定
例)OER(Max)が100,000なので、ビーズタイプ100gパックを選びます。
5.消臭剤の必要量を決める
2.のOER(Max)の値を消臭剤1パックが対応するOERで割ってください。
ビーズタイプ100gパックの、厨房排気臭に対する対応OERは20,000となります。
例)OER(Max)÷消臭剤対応OER=100,000÷20,000=5
よって、ビーズタイプ100gパックを5個使用します。![]()
6.イニシャルコストの試算
中和消臭器には、消臭剤の他にノズルや配管キットが必要となります。今回の中華料理の例で計算すると次のようになります。例)排気風量100m³/分、臭気濃度600~1,000の中華料理排気の場合
| 中和消臭器 DC-12ST | 1台 | ¥435,000 | |
| ノズルDCN-60 | 1本 | ¥28,000 | |
| ノズルキット | 1式 | ¥7,000 | |
| 片落管 | 1個 | ¥10,000 | |
| ボリュームダンパー(SUS) | 1個 | ¥30,000 | |
| 植物精油消臭剤 PBGK-YB(100) | 5袋 | @13,000 | ¥85,000 |
| 試運転調整費 | 1式 | ¥30,000 | |
| 配送費・経費 | 1式 | ¥30,000 | |
| 合計(標準価格、消費税含まず) | ¥655,000 | ||
- 機器設置工事費、電気工事費は別途となります。
- 現場によっては、日よけカバーの設置が必要な場合もあります。(別途)
7.ランニングコストの試算
植物精油消臭剤は、連続運転の場合650時間、間欠運転の場合500時間毎に使用消臭剤の半分量を交換します。
- 例)使用消臭剤が5袋で、1日8時間運転する場合
- 交換時期:500時間÷8時間/日=62.5日≒2ヶ月毎
- ランニングコスト=(¥13,000×5袋)÷2÷2ヶ月=¥16,250/月
交換作業費(消臭剤の入れ替えとフィルターの清掃など)は別途となります。
現場に応じた見積作成や、特注品の作成も行っています。是非一度ご相談ください。
