精油と白癬菌

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精油と白癬菌

精油(フィトンチッド)には、抗菌・抗真菌(カビ)効果があると言われていますが、今日は最新の研究報告から白癬菌への効果についてご紹介します。

足のイメージ白癬菌とはカビの一種で、「水虫」と言った方が分かりやすいかもしれません。同じ白癬菌でも種類によって、足の皮膚を好むもの、上半身を好むもの、頭皮を好むものがあるそうです。足の裏や、足の指の間に感染したものが水虫です。水虫は、人口の2割以上が罹患していると推定されています。

薬剤や精油の抗菌作用を測定する方法として、希釈した薬剤や精油溶液と菌液を混ぜて培養し、菌の発育を抑制する最小濃度(最小発育阻止濃度:MIC)を求める方法があります。この方法でMICを調べると、シナモンバーク、レモングラス、タイム・チモールなどの精油が、白癬菌に対して強い効果があることが確認されています。

一般に市販されている水虫薬と比べると、MICの数値はまだまだ高い(抗菌効果は低い)ですが、精油の特長として

  • 皮膚への浸透性が高い
  • 揮発性があり、気体として拡散した精油にも抗菌効果がある

ことから、精油を使ってより効果的に白癬菌を退治する方法が提案されていました。

例えば、

  • 市販薬との併用で皮膚の奥まで薬を届くようにする
  • 紫外線照射で靴の殺菌をする方法があるが、紫外線が届かない靴の奥の抗菌に、精油の揮発成分をうまく利用する

といった感じです。

気体として拡散した精油成分にも抗菌効果があるなら、室内の殺菌・消毒にも使えそう!と期待してしまいますが、これは非現実的。そこまでの効果を発揮させるには、精油のにおいに耐えられないほど高濃度発散させる必要があるからです。しかし、靴箱のように密閉された狭い空間の抗菌・抗真菌剤としてなら、実現できそうです。

※当社でも、植物精油の消臭剤を気体で利用していますが、あくまでも消臭目的で室内に発散させています。

精油の研究が進んで、より効果的で体に優しい薬に応用できるといいですよね。

(小林)

におい・かおり環境学会誌 2012年5月号 「植物精油の抗真菌・抗炎症効果 ~真菌感染治療屁の可能性~」(丸山奈保、安部茂) を参考に作成しました。

日時:2012年7月 9日