においはどうやって測るの?

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においはどうやって測るの?

日本デオドールの細川です。
私の業務は、依頼された臭気の濃度測定や、臭気判定士更新時の嗅覚検査、マンションなどで『におい』の発生場所を確認する臭気調査となります。お客様から『においの測定』ついてよく聞かれますので、2回に分けてご説明したいと思います。


においの測定を希望されるお客様は飲食店や工場の経営者が多く、「排気のにおいが現状どの位の強さなのか?」また、「消臭器を導入した場合、実際にどのくらいにおいが低減したか?」を確認し、近隣住民とより良い関係を構築するためにご依頼をいただきます。

ではそのようなご依頼をいただいた場合、どうやって測定するのかを紹介しますね。


■においを一括して評価できるのは「人の嗅覚」
においの測定というと、測定器を使ってその場で数値を表示させるのではないかと思われるかもしれません。しかし、弊社で行っているのは嗅覚測定法という方法で、複数人の鼻で測定します。

においは一つの成分でできていません。良い匂いも悪い臭いも何10種類、何100種類もの成分で構成されています。これらが混ざり合って一つの『におい』となるのですが、人がにおいを感じる最低濃度(閾値)が成分ごとに違うため、それぞれを確認しても正しく『におい』を評価したことになりません。まとめて品定めする必要があり、それには人間の鼻が一番良いのです。


そのために、まず『におい』を専用の袋に詰めて持ち帰る作業から始まります。


においの採取中
【排気口からにおいを採取する様子】


持ち帰ったにおい(原臭)は、6人以上の人(パネル)に嗅いでもらいます。原臭を無臭空気(活性炭でろ過した空気)で段々と薄めていき、各パネルが分からなくなるまで繰り返します。そして、最終的にどれくらいの希釈倍率で薄めたかでにおいの強さを表します。
強いにおいほどたくさん薄めなくてはならないので、当然値は高くなります。人が嗅ぎ分けるので原始的なやり方にも見えますが、人間の嗅覚こそが頼れるセンサーとも言えます。


■なぜ6人もパネルが必要なのか?
においの感じ方には、男女差や年齢差、においの好き嫌いなどによりバラつきがあります。においを客観的に捉えるには平均的に数値化する必要があり、そのため6人以上で行うことが望ましいのです。(簡易的にもう少し少ない人数で行う方法もあります。)


■器械で測る方法もある
他に『におい』を数値化する手段として、においセンサーといった測定器もあります。においセンサーはその場である程度、においの強さを把握できるという利点がありますが、同じ状況下での再現が難しい場合があります。
しかし、ある空間のにおいの強弱を比較するのに適しているため、人間の鼻では嗅覚疲労を起こしやすい臭気を現場で判断しなければならない時などに有効な手段です。


このように測定法は用途に合わせて選ぶといいですね。


次回は、においの数値化についてもう少し詳しくお伝えします。


(細川)

日時:2019年3月 4日