においはどんな数値で表わされる?

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においはどんな数値で表わされる?

日本デオドールの細川です。
前回に引き続き、においを人の鼻で測定する方法(嗅覚測定法)について、具体的にどんな工程を踏んで数値化するのか?においは100%消すことはできるのか?どんな対策が効果的なのか?を専門的な部分も含めてご紹介します。

■前回のブログはこちら → においはどうやって測るの?


現場から採ってきたにおいは、10倍、30倍、100倍、300倍・・・と段階的に無臭空気で薄めて、人(パネル)に嗅いでもらいます。2倍、3倍としなくていいの?と思うかもしれませんが、においをはじめ人間が感じる五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)には、刺激量の対数に比例するという特徴(ウェーバー・フェヒナーの法則)があります。においや音などの刺激量が2倍になっても感覚の変化はあまりなく、100倍、1000倍と桁が上がって初めて2倍、3倍に変わったと感じる特性です。


実際には3Lのにおい袋に『におい』を入れ、袋の蓋を外して少しずつ嗅ぎますが、においが薄くなってくると分かりにくくなってきます。そこで無臭の袋も二つ用意し合計三つの袋を嗅ぎ比べて判断します。三つのうちにおい付の袋を選べたら正解となります。(三点比較式臭袋法)


臭気測定のイメージ
【におい袋からにおいを嗅ぐパネル(私です)】


この工程を各パネルが不正解になるまで続けます。そして、においが分からなくなった時点の希釈倍率(においを薄めた倍率)を平均して求めます。これを臭気濃度と呼び、強いにおいほど多く薄めるので高い値になります。


臭気測定の結果イメージ
【におい測定の結果イメージ】


より平均的な値が求められるよう、データの最大値と最小値はカットします。上の図では、パネルAとパネルCの値は使わず残り4人の平均値を計算して求めます。


さらに、臭気濃度の常用対数に10を乗じた値を算出し臭気指数として用います。(下式参照)これは、先に述べたウェーバー・フェヒナーの法則を考慮し、より人間の感覚に近い尺度でにおいを表わすための補正です。(音の世界ではデシベルがこのように補正された値です。)

臭気指数=10×log(臭気濃度)


よく、『においを100%消すことはできますか?』と聞かれるのですが、これを上記法則に当てはめて考えるとかなり難しいことが分かります。におい物質によりますが、元のにおいを1/1000に減らしても(約99%減)、感覚的には1/3になったとしか感じられないからです。

100%においを消すのが無理ならどうすればいいか。「においを減らしつつ悪臭を良い香りへ変化させる消臭法」が問題解決に有効となります。弊社の中和消臭法をおすすめするのも、こういった背景があるからなのです。


少し専門的すぎたでしょうか・・・
最後まで読んでいただきありがとうございました。


(細川)

日時:2019年4月17日