香りのブログ

香りの足し算

先日、農研機構果樹研究所のプレスリリースを拝見し、面白い論文を発見しました。

「シャインマスカット」の香りは貯蔵温度により変化する

概要は、「シャインマスカット」のマスカット香は、10°Cで貯蔵し続けた場合に最も維持されやすく、0°Cで数週間程度貯蔵すると弱くなるが、再び10°Cに戻すとマスカット香がかなりの程度回復する。 というもの。


マスカットイメージ


つまり、出店前に10℃で貯蔵し直せば、
香り豊かなマスカットが販売できるようになるらしいんです。

しかも、貯蔵温度による香りの変化は、
柑橘やトマトでも同じような研究結果が国内外で明らかにされているとか。

植物の生命力はすごい!
収穫後も生きている感じがしますね。


難点は、貯蔵温度が高くなるため長期の保存が効かないこと。
鮮度保持フィルムを利用した腐敗防止技術なども紹介されていました。


はて? 記事を読んでいるうちに思い付きました。
貯蔵温度は低いままで、足りない香りを補う方法もあるのではないかと。


今回の論文では「シャインマスカット」におけるマスカット香の主な成分が
リナロールであることも発表されていました。

リナロールはネロリやラベンダー精油に含まれている成分でもあります。
自然のシャインマスカットの香りにはかなわないでしょうが、香りを足し算してあげれば、
よりマスカット香を際立たせることができるのではないでしょうか?


香りの演出も、目的によって進化していきそうですね。


『「シャインマスカット」の香りは貯蔵温度により変化する』 プレスリリースはこちら↓
http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/fruit/060179.html


(ホームページ担当 小林)

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