『 給食センターにおいの苦情 脱臭装置のテストから』においのブログ

日本デオドール株式会社
飲食店・工場・介護施設などの脱臭・消臭お任せください。

給食センターにおいの苦情 脱臭装置のテストから

栄養バランスを考えて提供されるおいしい給食、この給食の時間が一番の楽しみだったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。明治22年に山形県の私立小学校から始まったと言われる給食は、昭和の戦後になって全国展開されました。

そんな学校給食センターですが、施設の老朽化や統廃合により新しい給食センターの建設が増えているようです。そして、残念なことに調理のにおいで近隣から苦情が発生してしまう給食センターも。

今日はデオドールの脱臭装置で給食センターの臭い改善を行った事例について、まとめてご紹介します。


給食センターでの臭気採取の様子
【給食のにおい採取の様子】

給食センターに寄せられるにおいの苦情

寄せられたにおいのご相談内容を見ると、いずれも給食の調理臭に関するものでした。

  • 新年度から設備も新しい給食センターで調理を始めたが、近隣からにおいの指摘を受けてしまった。
  • 屋上に排気口を設けたが、同じ高さにマンションがあり風向きによってにおいが直接届いてしまう。
  • 給食センターの裏手に排気していたが、そちら側の住宅からにおいの苦情が起きてしまった。

まだ一般的には「おいしいそうなにおいは良い匂い」といった考えなのかもしれません。調理臭が問題になることを考慮して設計段階から脱臭装置を計画しているケースもありますが、苦情を言われて初めて「におい」について考えることが多いようです。

仕組みは簡単!デオドールの中和消臭器

給食センターの脱臭装置と言うと、ブロックタイプのフィルター脱臭器を想像されるかもしれません。しかし、デオドールの脱臭装置は他社と仕組みが違います。においを吸着して除去するのではなく、においと反応してその臭気を抑えます。

においと反応させる方法の場合、液体の消臭剤をスプレーすることが多いですが、弊社の消臭剤は液体ではなく気体として使用するのも大きな特長です。装置内で気化させた空気のような消臭剤をダクト内へ送り込むだけなので、排気設備に負荷をかけることもなく、廃液が発生する心配もありません。

排気の中和消臭イメージ

排気ダクトのサクション側に消臭剤を挿入できればいいので、置き場所さえ確保できれば後から取り付けるのも簡単な脱臭装置です。

まずは脱臭装置のテスト導入から

仕組みは分かったけれど消臭効果はどうなの?となりますよね。営業担当者の説明や導入実績を見て納得いただくお客様もいらっしゃいますが、「におい」は感覚的な問題ですから実際に試すのが一番分かりやすいです。

そこで、消臭効果を確かめたいお客様に小型器を使ってテストを実施しております。

(現場状況によってはテストをお断りする場合もございます。ご了承ください。)

給食センターの排気設備に設置したテスト用消臭器
【テスト用消臭器の設置】

上記は給食センターでの消臭テストの様子です。本体は両手で持ち運べるくらいの大きさのため排気ダクト周辺の空きスペースに置くことができました。

テストとは言え、本設置と同じように排気ダクトに消臭剤を挿入する必要があります。ダクトに穴を開けなければなりませんが、テスト機の場合は直径2cm程度の穴で大丈夫。もし、不採用となってもテスト後のダクトに目立った痕は残りません。

消臭テスト用に開けたダクトの穴と閉じたところ
【テスト用に開けた穴とそれを閉じたところ】

脱臭装置がある場合とない場合のにおいをその場で嗅ぎ分けてもらいます。テストをしたお客様の感想は大体「いいね!」と好評で、約8割が採用につながっています。

測定データにも現れる消臭効果

弊社の中和消臭器のように、植物精油を含む消臭剤を使った脱臭方法をフィトンチッド消臭と呼ぶことがあります。

フィトンチッド消臭は消臭成分となる植物のエキス自体に香りがあります。そのため「ただの芳香剤だ!」「マスキング効果しかない!」という方もいらっしゃいますが、悪臭防止法に定められているにおいの測定法で臭気測定を実施すると、使用前後で明らかに変化があることが分かります。

現場の排気実測データ
臭気名 原臭 処理臭 除去率 使用した消臭剤
食品(魚類)加工工場排気 2,300 420 82% メンブレン
(VPDE-IND)
学校給食センター
フライヤー排気
1,000 160 84% ビーズ
(マイルドブレンド)
学校給食センター
煮炊き工程排気
790 130 83%
ファミリーレストラン厨房排気 980 250 74% メンブレン
(VPDE-IND)

給食センターに合わせて最適な機種を選定

採用が決まったら後は機種選定です。給食と言っても、フライヤー系、煮炊き用の回転釜系など調理工程によって発生するにおいの種類や強さが異なります。

排気風量やにおいの強さを元に必要な脱臭能力を算出し、施設のどこへ設置できるか、メンテナンスがやりやすい機種はどれか、寒冷地かどうかといった気候条件も考慮して本設置する脱臭装置を選びます。

以下に最近給食センターへ導入した事例をご紹介いたします。

■中和消臭器 DC-6MT、DMD-02SO(H)

排気風量が1,250~10,000CMHと調理系統によって幅のある給食センター。風量が小さな排気にはDC-6MT、風量が大きく臭気が強い排気にはDMD-02SO(H)(ヒーター内臓の屋外仕様タイプ)を導入しました。設置場所は機械室です。

給食センターに設置した脱臭装置 DC-6MT(正面)
煮炊き調理系に設置したDC-6MT

給食センターに設置した脱臭装置 DC-6MT(横から)
アレルギー対応調理系に設置したDC-6MT

給食センターに設置した脱臭装置 DMD-02SO(H)
フライヤー系に設置したDMD-02SO(H)

■中和消臭器 DMD-02ATⅡ

排気風量が2,040~2.880CMHの給食センター。天井内に設置スペースがあまりなかったこととメンテナンスのし易さを考えて、脱臭装置は厨房内に設置しました。施設側のご要望により壁に電源スイッチを設けています。

給食センターに設置した脱臭装置 DMD-02ATⅡ
回転窯系に設置したDMD-02ATⅡ

キッチンフードに取り付けた脱臭装置 DMD-02ATⅡ
ガスコンロ系に設置したDMD-02ATⅡ

壁に設けた脱臭装置の運転スイッチ
手動で切り替えられる運転スイッチ

まとめ

このように弊社では、給食センターそれぞれの状況に合わせて脱臭装置をお選びしております。お客様の方で他社製品との比較などもされているでしょうから、初めてお問い合わせいただいてから脱臭装置の納品まで平均すると8ヶ月程度となっております。

納品まで少しお時間をいただくことになりますが、施設ごと最適な仕様に変更ができるのも中和消臭の専門会社ならではと自負しております。

給食センターの臭い対策をご検討中の方は、是非ご相談ください。

日時:2021年3月18日
(更新日:2022年11月27日)
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