対象臭気
小学校に隣接する給食センターの調理臭。
現場状況
西側の給気ファンがうまく機能しておらずそこから臭気が漏れていました。調理臭が校舎まで届き、児童が吐き気などを催していました。(給食メニューによっては臭気濃度が1,000前後になることも。)
対策方法
- ステップ1
- 給気ファンを点検し本来の働きが出きるようにします。
- ステップ2
- 中和消臭器で臭気の低減をはかります。
(負圧側に混入する事で排気と消臭剤の接触率を上げます。)
使用機種

- A系統:VFD-1070TRF (特別仕様)
- B系統:VFD-1050TRF (特別仕様)
本件では排気風量が大きく、負圧側に挿入すると消臭剤が押し戻されてしまう可能性がありました。そのため消臭器本体にファンを付け、消臭剤を強制的に押し出すようにしています。
臭気測定による評価
系統 | 処理前 | 処理後 | 除去率 |
---|---|---|---|
A系統(揚げ物) | 1,000 | 160 | 84% |
B系統(煮・炊き物) | 790 | 130 | 84% |
※測定当日の献立はA系統-ささみの香り焼、B系統カレーうどんでした。
対策後の様子

消臭対策後は特に苦情もなくなり、定期的にメンテナンスが続いてます。タイマー運転で使用時間を調整しつつ、消臭剤をメンブレンタイプからビーズタイプに変更してランニングコストも抑えています。