『 介護空間のニオイ問題。原因と対策方法』においのブログ

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介護空間のニオイ問題。原因と対策方法

在宅介護を行う上で大きな悩みであり、かつ周囲に相談しにくい悩みのひとつにニオイの問題である「介護臭」が挙げられます。家族のデリケートな部分でもあるためつい我慢してしまう介護者の方も多いのでは?

とはいえニオイを我慢することは介護する側もされる側も大きなストレスになってしまうこともあります。

双方が快適に生活を続けていくためにも、その原因をしっかりと理解してニオイ対策をすることが大切です。

介護する側もされる側もストレスなく過ごせる方法をご紹介します。

介護のイメージ

介護臭はどんなにおい?

介護臭といっても人によって表現は様々です。「古い家のにおい」や「いろんなものが混じったようなにおい」など。ただ「親戚や友人を招きにくい」「鼻に残ってしまう」など介護者にとってストレスに感じるものになっていることが多いようです。

また、介護者だけでなくケアされる側やケアマネージャーさんからも問題視されるケースもあるようです。 「よその家のニオイ」は他人からは指摘しにくいもの。周囲からはなかなか言い出しにくい問題であるところも、ニオイ問題の難しいところです。

介護臭とは?ニオイの原因は。

介護臭は「複合臭」であり、その原因は大きく分けて3つに分かれます。「体からのニオイ」「排泄物のニオイ」「服やシーツなどからのニオイ」です。これらのにおいが混ざり合い、介護空間独特のニオイになります。

体からのニオイ

大きく分けて「口臭」と「体臭」に分けられます。

口臭

口臭の主な原因とされるのが「細菌」です。口内の細菌は本来ならば唾液によって取り除かれ清潔に保てますが、高齢になると唾液の分泌量が低下するため細菌が増えやすい環境になってしまいます。また食べ物のカスなどが原因で虫歯や歯周病を起こすこともあり、それが原因で口臭が起こることもあります。

「何かが腐ったようなニオイ」と例えられることもある口臭は、部屋中に蔓延することもあります。

体臭

最近は加齢臭の原因として「ノネナール」という物質が有名になりました。人間は年齢を重ねると「過酸化脂質」や「脂肪酸」の分泌量が増え、体臭が発生しやすくなります。 毎日入浴していればそれほど気にならないものですが、在宅介護の現場で毎日入浴というのは難しいところです。

また、だれしも汗をかきますが汗もそのままにしておくと細菌が増えてニオイの原因となります。

加齢によるニオイ、汗によるニオイ、入浴回数の減少からニオイが発生しています。

排泄物のニオイ

介護臭のメインといえばやはりこの排泄物のニオイではないでしょうか。介護の現場ではオムツやポータブルトイレを使用されていることがほとんどです。

オムツを使用されている場合はオムツ交換時にどうしてもニオイが発生します。ポータブルトイレの場合は使用後すぐに処理できるわけではなく、またポータブルトイレ自体にニオイが付着してしまうことからニオイの発生源になってしまいます。

トイレで排泄できる方でも、下着やトイレを汚してしまうことがあるためニオイの原因となることもあります。

そして何より排泄物のニオイ問題はケアされる側にとってとてもデリケートな問題であるため、介護者も指摘しづらくかつストレスとなり難しい問題になっています。

服やシーツなどからのニオイ

食事の介助をしているとどうしても食事をこぼしてしまうことがあります。こぼした食べ物が洋服やシーツなどの寝具に付着してしまいます。

また介護中はなかなかこまめな着替えが難しく、汗をかいてもすぐに着替えることができないこともありますよね。下着に排泄物が付着してしまうこともあります。

そういった汚れから発生するニオイが布にしみついていまい、洗濯してもなかなか取れずニオイの原因になっています。

介護空間の消臭方法は?

介護空間にニオイはつきもの。これ以上負担が増えるくらいなら我慢してしまおうと考えるかたも多いかと思います。でもニオイは脳にダイレクトにつながる感覚で、我慢を続けると介護者や同居している家族にとって大きなストレスになってしまいます。家族関係の悪化や介護うつを招く一因になる可能性も否めません。

またケアされる側にとってもニオイや家族の表情を気にするあまり、我慢をしたり落ち込んでしまうことも考えられますし、なにより健康状態にも影響しかねません。ニオイ問題が介護する側、される側の生活の質を下げてしまうこともあります。

難しい問題ですが放置せずに対策することがとても大切です。そこで介護臭の対策方法をご紹介します。

こまめに部屋を換気

介護空間に限らず、ニオイでお困りの場合、一番おすすめの対策は「とにかく換気」です。介護空間ではニオイを気にするためついつい窓を閉めて空気がこもりがちになってしまいます。

換気が行われないと、空気が空間内にこもるためニオイが留まってしまいカーテンや家具にもニオイがしみついてしまい、ニオイの悪循環が生まれてしまいます。

まずは窓を開けて新鮮な空気を取り入れましょう。特にオムツ交換時やポータブルトイレの処理をするときは窓を開けて行うようにしてください。冬場などなかなか窓を開けづらいときは空気清浄機を使用してもよいでしょう。
新鮮な空気は気分をリフレッシュする効果も期待できます。

口臭対策をする

口臭対策にはなんといっても口腔ケアが大事。歯磨きはもちろん、口をすすぐだけでも効果がありますよ。
歯周病などの可能性がある場合は歯科医に相談されてもよいでしょう。

汗拭き、入浴で体臭軽減

体臭軽減にはこまめな入浴が最も効果的。しかし入浴は介護者にとって大変なこともあります。その場合は排泄部位や汗をかきやすいところだけでもこまめに拭くだけでも十分効果が期待できます。

また全身入浴が難しい場合は足湯や手湯にしても。その場合お湯にアロマをプラスすることでニオイ対策だけでなく介護する側もされる側も心のリフレッシュに繋がることが期待できますよ。

洗濯にはアロマを

衣類や寝具はできるだけこまめに洗濯を。汚れをとることも大切ですが、好みの香りの柔軟剤を使ったり、すすぎの際に好きな香りの精油をプラスすることで心地よさがアップします。

食生活に配慮も

口臭や排泄物のニオイは食生活に配慮することで低減することも。
例えばチーズなどの動物性脂質や肉類、にんにくなどは過剰摂取すると口臭や体臭の原因となることも。栄養バランスや食の楽しみを考慮しつつニオイの予防にも気を付けてみてはいかがでしょうか。

排泄物処理はニオイ重視で

排泄物からのニオイが低減することで介護臭問題も大きく変わるといっても過言ではないくらい重要な問題です。

オムツを使用されている場合、使用済みのオムツは必ず袋(ニオイ密封性の高い袋が望ましいです)に入れてしっかり口を結んでニオイを閉じ込めましょう。廃棄するゴミ箱も密封性の高いものを。ゴミ箱にも定期的に消臭スプレーをふきかけるか、あらかじめ消臭剤をいれておいてもよいでしょう。 ポータブルトイレを使用されている場合は、排泄後なるべく早めに片付けてニオイの広がりを防ぐことが大切です。また定期的にしっかり洗浄してニオイの付着を防ぎましょう。
洗浄時や洗浄後に消臭剤を使うことも効果的です。

原因にあった消臭剤を

介護空間にはやはり消臭剤がおすすめです。置き型消臭剤はニオイの原因にあったものを。そしてケアされる人が長時間すごしても苦痛にならない香りを選ぶことが大切です。
カーテンや家具などこまめな洗濯や清掃が難しいものには消臭スプレーを使うとよいでしょう。オムツ交換時やポータブルトイレの処理の際は空間用の消臭スプレーを噴霧するとニオイの広がりを防ぐことができます。

おわりに

介護によるニオイ問題は決して珍しいものではありません。なかなか打ち明けにくく、あからさまに対策しにくい問題ですが、我慢していると介護する側にもされる側にもつらい住環境になってしまいます。
少しでもストレスなく介護を行っていくためにも、ニオイ問題に向き合い原因にあった消臭対策をすることで、そこで暮らす人にとって快適な空間へと変わっていけるはずです。

とはいえ無理は禁物。介護者が無理なくできる範囲で行ってみてください。
そのためにも原因にあった消臭剤選びは大切です。消臭に加え「心地よい香りが漂う」空間になることで消臭+αの効果が生まれます。

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日時:2019年5月16日
(更新日:2022年6月29日)
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