駅のホームでにおいのクレーム?!
飲食店から漏れてくるおいしそうな「におい」。実は場合によって苦情になることがあります。弊社のホームページでも再三にわたりお伝えしてきましたが、特に店舗と住宅の距離が近い都心部に多いトラブルです。
イラストで表すとこんな感じ。クレームは近隣にお住いの住民や他店舗から寄せられることがほとんどです。
飲食店のにおい問題イメージ
駅のホームで「におい問題」
ところが、今回は住民ではなく駅を利用する乗客からクレームが発生したようです。
関東地方のとある駅のホームなのですが、一日の利用者数は30万人以上。タワーマンションなど再開発が進み、ここ数年人口増加が続いている地域にあります。
実は駅の近くにオープンした飲食店の排気口がホームに向いており、調理臭が気になると問題になってしまいました。
まずは現地調査
店舗のメンテナンス会社からご相談を受け、現地にお伺いしました。一緒に臭気や排気設備の様子を確認していきます。
元々お弁当屋さんだった店舗を改装していますので店内はあまり広くなく、新たに設備を導入するスペースも限られています。
厨房の様子
排気口は駅ホーム下の奥にありました。臭気対策の一つとして、ダクトを延長し排出口の位置を変える方法もありますが、今回は構造的に難しいようです。
ホーム下にある排気口
下の写真は排気設備の様子です。立派な排気ファンとダクトが設置されていますが、スタッフルームも兼ねた倉庫内にあり、ご覧のようにスペースがあまりありません。大掛かりな脱臭装置は追加できそうにありません。
倉庫の一角にある排気設備
省スペース設計の中和消臭器
ダクト延長もできず、大型の脱臭装置も導入できない現場には、小型の中和消臭器 DMDシリーズがおすすめです。小型と言っても臭気への対応能力が高く、ゴミ処分場など産業用の脱臭装置としても活躍しています。
中和消臭器 DMD-02ATⅡ
- 外径寸法:332×150×243H(mm)
- 重量:5kg(発散容器、消臭剤除く)
- 材質:SUS304
- 電源:単相 100V
- 消費電力:17W
設置は簡単で効果大
設置も簡単。本体内部で気化発散させた消臭剤をダクト内に挿入するだけなので、噴霧スプレーのようなノズル設備を追加する必要はありません。排気ダクトへつなげる穴も小さくて済みます。
導入した中和消臭器 DMD-02ATⅡ
排気ダクトへの接続口
消臭剤は臭気に合わせて数種類ご用意しています。今回はニンニク臭に効果的なGB(ガーリックブレンド)を使用しました。仕込み時間も含めて朝7:00~22:00の間運転しています。
中和消臭器を導入後は、駅のホームからにおいの苦情もなくなりました。
迷ったらご相談を
このように、既に営業中で大掛かりな追加工事が難しい店舗では、弊社の中和消臭器が現実的な解決法となります。
そうはいっても消臭効果はどうなの?と迷われるかもしれません。是非一度ご相談ください。場所にもよりますが、事前にテスト器を設置し消臭効果を確認してから採用いただくことも可能です。
臭い対策に万能な方法はありません。選択肢の一つに中和消臭器も考えていただき、お客様の納得する方法を選んでもらえればと思います。
(更新日:2024年4月 9日)